それは寿司作りである・・・
前にも書いたが、とにかく僕は逃げ回っていた。
「だってあんなもん作れるわけねーだろ!」
という意見はイタリア人には通用しない。
なぜなら実物を見たことのない人たちばかりだから・・・
パレルモの中華料理屋に「SUSHI」というメニューがあって
1度嫌がらせでオーダーしたことがあったのだが
刺身を躊躇無く持ってきやがった。
料理を作っている人はイタリア生まれイタリア育ちの中国の人だったりするので
彼も寿司を見たことがないのだろう。
刺身のことを寿司だと思っているイタリア人はかなりいる。
なので「難しくって作れません」と言ったところで
「だって切るだけでしょ?」という顔でポカンとされるのがオチだ。
かれこれ2年間逃げ回ってきた。
しかしそろそろ年貢の納め時のようだ・・・
週に何度も夕食を食べさせてもらっている仕事仲間のお母さんから
「ヤギ、わたしスシを食べてみたい」
と言われてしまった・・・このお母さんの料理を僕は100回以上食べている。
「1度くらい日本食を作らなくては」と心の中では思うものの、行動には・・・
そんなときに仕事仲間は呑気に
「おー!オレも食べたい!!俺たち再来週仕事忙しくないから
そんときにスシ祭りをやろう!!」とか勝手に決めやがった
人の気も知らないで・・・
必死に探しまくって
「日本米」と書かれた、どう見ても中国米と
中国製の酢、オランダ製の醤油、
ワサビとは書いてあるものの辛味もなく必要以上に緑色の練り物
そして1キロ1000円で手に入ってしまう極上大トロ・激美味を手に入れる。
そして試しに一人で作ってみた。
上の写真がそうなんだが
この写真の50倍、実物は不味そうな風体だ・・・
こんなの人に食べさせて大丈夫だろうか??
色々とネタを考えなくてはいけない。
シチリアの人はけっこう生魚に抵抗がない。シチリア料理にあったりするから。
ただ醤油の香りを嫌う人が極端に多い。
そして海苔嫌いも多い。ワサビなんか見たことないと思う。
アボカド嫌いも。なのでカリフォルニアロールで逃げる手は使えそうもない。
それから白身の魚で寿司ネタになりそうなものがあまりない。
ここまで情報を細かく書いているのは
もちろんみんなから情報をもらう為である(笑) おねがいします☆