僕は思うのだが、イタリア人というかシチリア人のおしゃれの基本は
洋服や靴ではなく、サングラスだ。
明らかにバッタものだとわかる洋服屋街があって
プラダのロゴが入った短パンが700円くらいで売られていたりするのだが
そういう服を買って着ている人でも
おそらくサングラスは相当に高いものをしている。
街中で、お葬式の光景に出くわすと
普段はTシャツにジャージで過ごしているようなおっちゃんたちが
その日ばかりは革靴、スラックス、白シャツの神妙なおもむきなのだが
サングラスだけはその年に買った流行の
彼らからするとおそらくとっておきのサングラスをしている。
2年ほど前、浜崎あゆみが数年前にしていたような
レンズが大きめで、色つきのサングラスを装着しながら
葬式に参列している人をよく見かけ、文化の違いかもしれないが
さすがにあれは度肝を抜かされた(笑)
で、野球選手。
このブログの選手紹介用に写真を撮ろうと思い
顔写真をお願いすると
「おーわかった!ヤギちょっと待て、サングラス取って来るから!!」
と言って、着替え部屋に取りに行こうとする。
顔写真を撮るのにサングラスは必要ないだろう(笑)
で、その旨を伝えても納得しない。
「じゃ、わかった。サングラス込みとサングラスなしの両方撮ろう!」
と解決案を提示して何とかなる。
彼らはサングラス込みの自分の顔写真を撮られて非常に満足そうだ。
そして僕はおもむろにそのデジタル写真をその場でこっそり消した。
顔写真でそんなにシャッターを切ることになるとは思っていなかったので
余分な写真を入れるスペースがなかったのだ。
それで後日
「ヤギ、この前撮ってくれた写真もらえないかな?恋人にあげたいんだよ」
と言われてたので、写真をプレゼントしたところ
「違うよー!サングラス付けて撮っただろ、あれが欲しいんだよ!!」
「もうないよ。消しちゃった」
「なんだよー!じゃ、撮り直そうよ!!
う~ん、今日はダメだ。良いサングラスじゃないから。
今度の練習の日に、今年買ったサングラス持ってくるからそのときにしよう!」
なんだよ、写真撮られたいだけかよ。
で、上の写真。 すげぇ満足そう(笑)