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八木虎造〜世界中で野球する男〜

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パレルモ革命

Riccaeyagi3

野球教室3回目にして革命が起きた。


年齢対象は12歳から15歳。

初回参加者11人で始まったこの教室が

人気があったようで、今日の3回目開始時点で16人にまで増えた。

監督と2班に分けて8人ずつを担当する。


90分間の野球教室なのだが、みんな集中力がない。

だいたい30分もすると、12歳の子達は座り込んだり

「水を飲みに行く」と言ったきりなかなか帰って来なかったり。

みんなバッティングは好きだけれど、守備の球拾いが嫌いで

僕や監督の見えないところで休んだりする。

15歳ともなると、そこらへんは我慢して

僕らの言うことを聞いてくれるのだけれど

やはり1時間もすると、疲れて野球そっちのけで世間話をしていたりする。


そこを「おぉ!すごい!!もう1回打って!!」

「今のホームランだよ!キミはすごい野球選手だ!!」

なんて言って盛り上げる。

言われた本人は一瞬やる気を見せるのだけれど

それ以外のメンバーは、やはりダラダラしてどうにもならない。

僕からしたら、8人でも多い・・・


そんなよどんだ空気を一瞬にして吹き飛ばす存在が現れた。

女の子である☆

Riccaeyagi4

12歳の子で、両親と一緒にこの教室に来た。

ダラダラとしていたメンバーたちが、ほわんとした顔でその子を見つめる。

「野球をやってみたいけど全く解からないの・・・」

「全然問題ないよ。ここにいる子たちもみんなキミと一緒だよ。」

女の子は安心して、練習に参加する。


まずは球拾い。

グローブのはめ方を教えようとすると

近くのいた男の子が、さっとその子に近づいて

丁寧に指の場所を教えている。

今日、僕に指の入れ方の間違いを指摘された子だ(笑)

「よりによってオマエかよ!」と思うも、言わないでおく。


そしてバッティング。

12歳とは言っても15歳の男の子たちと同じくらいの体格で

しっかりとバットを振れる。

僕が近くから軽くトスをしてあげる。何度も空振り。

さすがに初めてでは打てない。

ここで、さっきまでなら「おいおい、前に打てよー」

などと、球拾いのメンバーから声が上がるのだが

この女の子に対しては

みんな「おしい!もう少し!!」「がんばれ!!」などと声援を送っている。

そして何十球目かにしてようやくバットに球が当たり

ころころと球が内野に転がった瞬間、歓声があがった。


気づいたら、さっきまで「疲れた」だの

「手首が痛いから日陰で休んでもいい?」

なんて言っていた連中が、率先して球拾いを行い

自分のバッティングのときにはいつも以上に肩に力が入っている

中には、女の子にボールの握り方なんかを偉そうに教えているヤツもいる。

引き締まった心地良い空気の中、あっという間に教室終了。

そのあと「ねぇヤギ、あの高いフライやってよ!捕るから」

と、野球経験3回目にして特守を申し出るツワモノまで登場。


オマエら、りっぱなイタリア男子だよ☆

2006年6 月29日 (木) カテゴリー: イタリア・野球 | 個別ページ | コメント (7) | トラックバック (0)

おいイタリア!聞いたことねぇぞ!!

日曜日の試合、僕は荒れに荒れた・・・


試合は2点差で負け。

もう腹立って何対何だったか覚えてない。

味方チームのエラーで逆転負けくらったんだけど

そんなことはどうでもいいのよ。野球ってそういうもんだろ。

次頑張るわ。


でも、納得いかないことがある!どうしても!!!

もう野球の本当のルールがわかんない。

良識な日本の野球狂の誰か、真実を教えてくれ・・・


初回僕がヒットで出塁。そんで色々あって3塁まで来ました。

そんで2球目だったか牽制で刺されました。

3塁牽制で1番バッターがアウトですよ。最悪だわ。

でもね、向こうのピッチャーがワインドアップから牽制したのよ。

つまり足はこうだった(左投げ)↓

Out


右足はもちろんプレートの後ろにあったよ。

これって牽制できないだろ!?そう習ったぞチビッコのときに!!

相手ピッチャーはここからいきなり右足をプレートから外して

3塁牽制ですよ。しかも左投げだから逆向き。

そんなしょっぱい牽制で、アウトくらいましたよ。

あまりのびっくり行動で、戻れなかった

見たことねーぞそんな牽制!!


審判に「あれは有り得ない!!!牽制できない!!!」って言っても

何のことだか理解出来てない。

3分ほど一方的にジェスチァーを交えて話続けてみても

最後は邪険にされ「イタリアではこうなんだよ!!」


「はぁっっ!???」もうカッチーンですよ!!!

あまりに頭きたんで

「おう、じゃあ日本の野球やってやろうじゃねーか!」

と変な気負いで試合にのぞむ。

ヒットで出て2盗、3盗を繰り返し、バントヒットまで決めてやりたい放題。

おかげで6打数4安打、5盗塁でしたよ。

ありがとうイタリアのバカ審判!!勉強しろ!!!

でも最後の打席がいけなかった。延長10回の裏、2点差で負けている場面。

1番手のバッターがフォアボールで出塁。

そんで僕に回って、右に流したところが

強い打球でセカンド真正面。

イタリアに来て初めてゲッツーくらった・・・屈辱。

そんで次のバッターが内野にポップフライ上げて試合終了。

僕がなんとか出塁してれば・・・

「たら」「れば」はいけません!って何度もチビッコのときに言われたけど

悔やみきれない・・・「ここぞ」の場面で決められないのは・・・


理由はどうあれ、初回にノーアウト3塁まで行ったランナーが

牽制死っていうのは、試合をぶち壊したのもいいところだろう。

2点差っていうのが「あれさえ無ければ何とかなったんじゃないか」

と余計に後悔する。


そして試合後、どうにも抑えの利かなくなった僕は

家に帰るなりヤケ酒。泥酔、そのままソファーで就寝。

そんで朝起きたら案の定、熱射病の症状・・・

シャワー浴びたり、お酒を控えたりというケアをしなかったツケで

月曜日中のた打ち回っていた。

「イタリアではこうなんだよ」という言葉の洗礼か・・・


しかし、今になっても腹立たしいのはわかるが

友人を部屋に呼んで、足元だけ撮らせてる僕も

執念深過ぎじゃないだろうか?(笑)

あぁ、もうあの場面忘れたい・・・

2006年6 月28日 (水) カテゴリー: イタリア・野球 | 個別ページ | コメント (5) | トラックバック (0)

リカルドとヤギの野球教室

Riccaeyagi


イタリアの子供たちは6月の頭から夏休みに入っている。

そしてパレルモでは午後から地域の子供たちを集めて

週に何度か催し物を行う。

ダンスだったりキャンプファイヤーだったり、そして希望者には

バレーボールやサッカー、バスケの教室もあったりする。その中に野球もある。


イタリアでは野球が「インテリのスポーツ」という位置づけがある気がする。
 
かなり昔の日本がそうだったような、アメリカに対する憧れというか

「英語をしゃべる」「アメリカの大学に通う」「アメリカに住む」

そんなことに比重を置いている人たちがいる。

だいたいその感覚を持っているのが、こっちで言うインテリ層にあたる人たちで

この野球教室にはそういった父兄が子供を連れてきている場合が多い。


野球教室が行われる運動場に行くと、子供や父兄が

開口一番「アナタはアメリカ人?」と聞いてくる(笑)

「日本人ですよ。野球が世界一強い国は日本なんです」

と鼻高々に教える。ところが反応はいまいち。

「でもアナタ、野球はアメリカで覚えたんでしょ??」

「いいえ、日本で覚えました」

「・・・・・・」

なんか雲行きが怪しい。

「それでもアナタは英語しゃべれるんでしょ?」

「はい」ホントかよ。

すると父兄は大満足。子供、超緊張しながら「ハ、ハロー・・・」

おい、英会話教室にでも行け!!(笑)


この教室に僕がいる理由も似たようなことからだ。

去年の教室で僕とアメリカ人選手が監督をアシスタントしに来たときに

彼と僕は英語で会話をしていた。

そしてそれを見ていた主催者のお気に入りになった。

今年はそのアメリカ人選手がいないので「もう1人の日本人でもいいや」

という感じだったのだろうけれど

「今年はローテーションではなく、彼のみで」というオファーだった。

監督と僕で野球教室の先生をやることになった。全10回のプログラム制だ。


野球教室開始。

まずキャッチボールのやり方から教えるのだが

そこにいくまでに一苦労。

「なんでグローブをしなきゃいけないの?」

「なんで投げるときは左足が前なの?」

「なんでノーバウンドで投げなきゃいけないの?」

うー・・・質問が斬新すぎやしないか??。

ここに連れて来る父兄ですら、野球がどんなスポーツかを知らない。

子供なんかは野球がグローブやバットを使うことすら知らない。

とにかく僕が実演する。

キャッチボールを見て、いちいち歓声があがる。

まるで曲芸を見ているかのような視線を感じる。


そしてバッティング。

打ち方をゆっくりゆっくりとスローモーションで教えていると

頭からつま先まで「私はインテリです」

といった雰囲気を醸し出している父兄が眼鏡に手をかけて、自慢げに

「ホームランは1点なんだよ」と誰に教えるでもなく声を出した。

子供たちが反応する。「ホームランってなんだ?」「すごいの?ホームラン」

そして「ねぇ、ホームラン打てる??」と僕に聞く。余計なことを・・・


監督が調子にのる「おう、コイツは日本人だからホームラン打てるぞ」

と子供たちに言ったあと、僕に「用意しろ!」とバットを渡し

マウンドにボールを持って走る。

監督はできるだけゆっくりとど真ん中にボールを投げる。

僕は「頼む、飛べ!」と念じながらボールをひっぱたく。

50メートルほど先に大きな木が立っているのだが、そこを飛び越えた。

「おぉ~!!!」と歓声のあと、拍手が起こる。

距離的にはただのレフトフライなんだけど

まぁ誰も解かんないしいいや(笑)

そして監督の命令でライト、レフトと球を打ち分ける。これは得意。

この曲芸に子供たちはきょとんとしている。心をつかんだ。


そのあとノックやバッティングをやって、今回の野球教室は終了。


僕は子供のときに、自分の打った球が驚くほど遠くに飛ぶのがうれしくて

毎日バカみたいに日が暮れるまで野球をやり続けた。

彼らにはまだ遠くにとばすという技術はない。

止まったボールすら、まともに前に打てない。

そんな彼らに野球が楽しいものだと教えるにはどうしたら良いのだろう?


今日彼らは人生初、グローブに手を通した。うれしそうだった。

打って守って走って・・・

この先にはもっとうれしいことが待っていると教えなくてはならない。


そしてベネズエラ出身の監督は毎年このような教室を開き

チーム・パレルモの選手を作ってきた。

「この教室で野球に興味を持って

うちのチームの練習に1人でも来ればラッキーだ」と言っていた。

これを10年やって10人集まるかどうかと言うことか・・・

でもやらないことには何も始まらない。

監督のような、イタリア野球を愛する人たちが

気の遠くなるような宣伝活動をして、イタリアに野球の土台を必死に築いている。

2006年6 月24日 (土) カテゴリー: イタリア・野球 | 個別ページ | コメント (12) | トラックバック (0)

灼熱の男たち

Pamsbblog


日曜日に太陽を浴びすぎたせいで

月曜日になっても身体から熱が逃げない。完全に熱射病だ。


これになると「シチリアに来てるな、オレ☆」

とか思ったりするんだけれど、酷いときは

2,3日まともに起きられなかったこともあった。

対策はばっちりなはずなんだけど・・・


僕は1試合で1,5リットルの水を2本、計3リットルを補給する。

そしてそのうちの1本にはレモンの汁と少しだけ砂糖を入れておく。

日曜日は2試合だったので6リットルの水が僕の身体を駆け巡った。


そしてイニングごとにベンチ裏で水をかぶる。

そこそこ冷たい水を、頭にかける。

でも頭から首に伝わるまでには、もう温かい水になっている。

それくらい身体に熱が溜まっていることが実感できる。


家に帰宅してからも熱射病対策は続く。

シャワーを水で20分ほど浴びる。

そして肩やヒジに使うクールダウンの氷を時おり頭にのせたり。

ビールをがっつりいきたいところだが、ぐっと大ビン2本で我慢し(笑)

残りはまた水をがぶ飲みする。またレモン水を作ったりもする。

ここまでやっても、次の日はだるく身体が熱い。


イタリア人選手は、何もしない。

試合中に僕のような極端な水分補給はしないし、頭に水はかぶらない。

「ヤギ!オマエ試合中に気持ち悪い飲み物作ってんなよ~

 オレにも飲まして!!」

とか言って僕の命綱であるレモン水をがぶ飲みしたりする。

家でのクールダウンも

相当いい加減だとみんな言っていた。

それなのに次の日「朝の8時から仕事だよ」とかサラッと言ったりする。


単にここの太陽に慣れているだけなのかもしれないが

DNAとかのレベルでコールド負けしている気がするのがちょっとくやしい(笑)

2006年6 月21日 (水) カテゴリー: イタリア・野球 | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

シチリアの旗のもとに☆

Msb4_1


セリエAのチームからスカウトが来ていた。2回目だ。

1度目は去年。パレルモはセリエAから一気にCまで落ちて

「Cだと外国人はキャッチャーが出来ない」

というイタリア野球の決まりで

僕はポジションが無くなり、どうしようかと思っていたところ

セリエAのチームから「うちでキャッチャーをやらないか?」と打診がきた。

かなりうれしかった。でもペレルモのチームメイトと別れたくない

その理由で僕は打診を断った。


そして今回、去年一緒にプレーしたチームメイトの1人が

セリエAのチームでプレーしていて、その彼と再会したときに

「俺と一緒に来る?監督に話すけど、お前なら問題ないよ」

と言われ、今回はかなり揺れた。


春に東京から戻ってきた僕には

このチームが去年と全く違うものに映っていたから。

まず選手。去年のレギュラーメンバーがほとんどいない。

それぞれ仕事だったり、このチームを離れて上のリーグに行っていたり。

そして環境。球場はボロボロにされ、芝生は枯れ

野球がまともに出来る状況じゃない。

そして練習に来るメンバーも少ない。だいたい7,8人か。

試合でも負けがかさむ。

そんな理由からかチーム全体のテンションがかなり低い。

「パレルモにこだわる必要は無いんじゃないのか?」

そんなことを思った。


「答えは4月中にくれ」元チームメイトはそう言った。

おそらくチーム入りできる期限は4月までだったんだと思う。

でも僕は、つい最近になっても「行こうかな、セリエA」などと考えたりしていた。


そして昨日。

1試合目と2試合目の間、休憩時間があって

両チームとも食事をとっていたんだが

そのときに相手チームのベンチに話をしに行った。

どうしても話をしてみたかった選手がいたから。


先月彼らと試合をしたとき

後頭部に球をもろに受けて退場した選手がいた。

そして球場を去る間際に彼はものすごい倒れ方をした。

格闘技なんかを仕事や趣味で生で観る機会が多い僕でも驚くような

俗に言う危険な倒れ方で、しかも球が直撃してから数分後の出来事だったので

球場中が凍りついた。

彼は救急車で運ばれ、意識を戻したものの

試合数日前後の記憶が曖昧だそうだ。

僕らと野球をしたのはうっすら覚えているらしい。


そんな彼がまた球場に戻ってきた。

1試合目、彼が守備につくとき僕らはベンチから大きな拍手を送った。

彼は照れくさそうに僕らに手を上げた。


彼は4番ファースト、このチームの大黒柱。

打撃がすごい。

イタリアの選手は力を使った打撃をする選手が多く

反対方向へ流すという感覚があまり無い気がするのだけれど

彼は右にも左にも強い打球が打てる。

イタリアの「飛ばない球」でも両方向にホームランの打てる

かなりまれな選手。

イタリア仕込みじゃない。そんな気がした。

そんな彼が現在最下位のチームにいる。何か変だ。

そして何より気になるのは彼の投げ方。

打撃に比べ、投げ方が極端におかしい。

1試合目の敗戦処理に彼はマウンドに上がったんだが

すごい打撃をする選手とは思えない、俗に言う女投げだった。


「昔は右投げだったの?」

わきあいあいとした世間話の合間に聞いてみた。

「うふふふ」答えが返ってこない。

「なぁヤギ、オマエ去年もパレルモでプレーしてたよな?

なんでパレルモにいるの?仕事で??」

名前を覚えられていたことに少しビックリした。

「うん。でも1度東京に帰って、またここに戻ってきた。

パレルモのみんなと野球がしたくって」

彼は満面の笑みで僕の言葉を受け止めた。

「おまえオレの弁当食べろよ。

休憩中に食べ過ぎておまえが動けなくなれば

2試合目は俺たちが楽になるからな!あははは」

「ちょうどいいよ、オマエは食いすぎなんだよ!」

すばやく彼のチームメイトが彼に突っ込みを入れる。

確かに彼のお腹は少しというか、かなり大きい。

「あはははは」ベンチが笑いに包まれる。


Msb2_1


あぁ、忘れてた・・・僕は勝つためにここに来たんじゃない。

パレルモのユニフォームを着て

シチリアの太陽の下で

シチリアの選手たちと野球をやるためにここに来たんだ!

これは僕が求めていた場所なのに。

僕はセリエAに行って何をする気だったんだろう?

もうくだらない考えはいらない。


2試合目。

5打数3安打、2盗塁、4打点、守備機会0。

16対3、パレルモ勝利。

2006年6 月20日 (火) カテゴリー: イタリア・野球 | 個別ページ | コメント (5) | トラックバック (0)

熱闘・パレルモ園☆

Banpa


どなたかが「高校野球の地方予選」というメッセージを残してくれたが

さながらそんなイメージだった昨日の我らがスタジアム。


バックネットが全て破かれてしまった関係で

観客動員につながる広告なんかが

一切打てない状況になってしまったチーム・パレルモは

ホーム試合にも関わらず、観客わずか40人ちょっと

しかも全員顔見知りという、

完全に草野球みたいな雰囲気だ。

まぁ広告打ってた去年も似たり寄ったりの観客動員なんだが(笑)


試合開始は10時。

初回。僕のヒット、盗塁、3番バッターのライト前ヒットで先制するも

今日もチーム・パレルモの先発ピッチャーは

4ボール、デッドボールを連発しあっさり4点取られてしまう。

しかしパレルモも負けずに点を取り返す。2回終了時点で6対7。

「今日も長くなりそうだな・・・」

そんなことを思っていた矢先

2番手に登場した我がチームのピッチャーが、謎の快投。

4ボールを出さない(笑)

球の速さはそこそこだが

球が低めに集まって相手バッターはゴロを連発する。

サードを守っていた僕に打球が集まる。

無事にノーエラーで乗り切った。

そして我がチームにリズムが生まれる。


気が付いたら24対8で7回コールド勝ち。

3時間30分で試合が終わった!!初めてだ!!!


Aqublog


僕は6打数4安打、2盗塁、3得点、3打点、6守備機会0エラー。

この試合のマンオブザマッチに選ばれた。

自分で言うのも何だが、大車輪の活躍だった☆

しかし体力はもはや限界点まできている・・・


暑さでヘロヘロ。頭がふわふわして何も考えられない。

そしてこの結果をすぐさまブログに載せようと画策していた僕は

球場にパソコンを持ち込んでいたんだが

朝満タンだったはずのパソコンのバッテリーが切れている。

まったく立ち上がらない。ちょっと凹んだ。


そして1時間30分後に2試合目が始まる

2006年6 月20日 (火) カテゴリー: イタリア・野球 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

サッカー?なんだっけそれ??

という心境だ。それどころじゃないんだよ、こっちは(笑)

明日、日本がクロアチアと闘う午後15時(イタリア時間)

僕は同時にパレルモで「プレイボール」の声を聞いているだろう。


しかも2試合目・・・完全に暑さで記憶が飛んで

未知の世界に入り込んでいる時間帯だな。

おそらく日本人で「サッカーどころじゃない」と思っている

世界37位くらいにはなっているんじゃないだろうか(笑)


Mbpa


相手はミスタービアンコ。

この名前は地名で「パレルモ」とか「ローマ」と同じだと

思ってもらっていいのだけど

こっちの言葉で表記するとMr. Bianco。

Biancoはイタリア語で白なので、直訳で「白さん」

いつもこの地名には違和感がある(笑)


「ミスタービアンコ」はエトナ山という活火山の近くにあり

彼らの生活水は全て温泉だ、すごい。

試合後シャワーを浴びると身体がすべすべして

一気にこの水で、ひとっ風呂浴びたくなるが

その夢は未だかなっていない。


今シーズンは1つの対戦相手と3試合ずつ行う。

このチームとはもう1試合闘っていて

たしか23対22とかそんなものすごい試合をしてしまった。

試合時間は5時間30分だった。

明日、そんなチームと2試合かよ・・・


で、このチーム、ただいま最下位にいるらしい。

そういえば我がチームの優勝が難しくなった途端

順位に対する興味が無くなっていた。

そういえば、いま僕のチームは何位なのだろう?

日本対クロアチアの結果なみにどうでもいいや(笑)

2006年6 月18日 (日) カテゴリー: イタリア・野球 | 個別ページ | コメント (6) | トラックバック (0)

罰ゲームにのぞむ

Kanban2


パレルモの球場が市民によって破壊されたのは以前書いたが

おかげで修復作業のために5月いっぱいまで

この球場を使っての試合は許可が下りなかった。


イタリアの野球はホーム&アウェで行われる。

通常1度アウェ試合をすると、次はホーム戦、そしてまたアウェと

順番にサーキットするのだけれど

今年の我がチームは4月の開幕戦から5月いっぱいまで

ひたすらアウェ戦を強いられた。


アウェ戦はやっぱり厳しかった。

ここでの試合開始時間は10:00か15:00のどちらかで

10:00試合開始の場合、移動のこともあるので

だいたい朝の5時に集まってバスに乗り込む。

そして高速道路が渋滞などで遅れた場合

準備運動もろくに出来ずに試合を開始しなくてはならなかったりする。


それから試合中、観客はそんなに多くないのだけれど

やはり相手チームのファンたちが、僕らにヤジを飛ばす。

それはかわいい程度のものなのだけれど、しつこい場合が多く

僕が1番対象になりがちなので

つい「中指を立ててみようか?」などと

アメリカンなことを考えてみるが

「それはプロっぽくないな」という理由で却下したりする。

とにかく精神面でも肉体面でも準備万端で試合に臨むことが難しい。

だがようやく死のロードも終わり

今度の日曜日から、ずっとホーム戦に変わる。

ようやく自分たちの球場で野球ができる。


そんな矢先に、さっそく罰ゲームだ。

今シーズン、我がチームの球場の問題で

リーグのスケジュールが大幅に変更された。

日程が先延ばしになり、我がチームの試合が

今シーズン終了予定の7月いっぱいには終わらない可能性がでてきた。

そこで協会が出した結論は「ダブルヘッダー」

意地でも7月いっぱいで終わらせるつもりだ。

まぁシチリアの8月の太陽の下で野球なんかやったら死人が出るわな(笑)


一応監督が「ダブルヘッダーは勘弁してくれ」と抗議してみたらしいが

「壊したのはお前らの市民だし、

 それにここまで色々工面してやったんだからもうダメ」

と言われたそうだ。

良いねぇ、「俺たちの街の不手際は、俺たちが尻拭い」

なんだかプロっぽいじゃない(笑)


今だって充分すぎるくらいに暑い。

朝の9時に球場入りして、2試合こなして、終わる頃には夜の21時。

12時間バカみたいに、だいの大人が白球と戯れるわけか・・・

こういうの好きだよ

今こそ多摩川の草野球狂の本領発揮じゃないの☆

2006年6 月17日 (土) カテゴリー: イタリア・野球 | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (0)

ナチュラルアルカリイオン飲料

Pocari


いま、球場内を工事している関係で倉庫が使えない。

いつもはこの倉庫内に1シーズン分選手が使うミネラルウォーターが

たっぷりと入っているのだが、今年はこれが使えないという理由で

練習中の水は各自持参だ。

ところがそんな用意周到なヤツはここにはいない、僕を含めて。

なので練習中に「誰かー!水くれー!!」という声が方々から聞こえるのだが

誰も返事のしようがないので、選手は諦めてまた練習に戻る。


ところが僕は諦めきれない。というか、この気候に慣れない。

30分もグラウンドにいると、もう喉はカラカラで

とてもじゃないが、1時間水を飲まずに練習なんてできない。

で、練習を抜け出して球場内のトイレに行く。

そこの手洗い場の水をすくって飲むのだが、これが美味い☆

気づけば毎回練習中に2度、ここに来て水を飲むようになっていた。


そんなところを、1人の選手にみつかる。

「おい、クソ外国人・・・なにやってんだよオマエ・・・」

「え?水飲んでる・・・」

「うわーー・・・おーい、みんな!!ヤギがトイレの水飲んでるぞー!!」

ヒマな選手たちが集まって「オマエはやりすぎ」だの

「ちょっとくらい我慢しろ」だのと呆れた面持ちで言ってくる。

「ヤギ、オレなんか家の水飲んだことないぞ!

ミネラルウォーターしか飲んだことない!!」

どんな自慢だよと思う。絶対に東京の水よりここの水は美味いって。

なんてったってカルキの味しないから。

他の不純物はあるかもしんないけど(笑)

しかもトイレって言ったって

手洗い用の洗面台の水を飲んでるだけじゃねーか

腑に落ちない・・・


練習後、球場を出てすぐの広場に水飲み場があるのだが

そこに選手が集まって、浴びるように飲んでいる。

出どころ一緒だろ??そこも洗面台も、家の水道も・・・

潔癖軍団め☆

2006年6 月16日 (金) カテゴリー: イタリア・野球 | 個別ページ | コメント (6) | トラックバック (0)

言い訳は聞き飽きたぜ!

Make_1


負けた。3対16だったか?

詳しく覚えていない・・・

言い訳させてください(笑)


やっぱフォアボールが・・・今日も20は超えただろうか?

完全にチーム全員のリズムが崩れ、野手もエラーを連発。

僕も1つセカンドベースへの暴投・・・やってしまった・・・


打撃は1,2打席とかなり本領発揮で

2打席目は相手エースの決め球をキレイにライト前ヒットして

1打点を記録。

でもそれ以降、完全に警戒されてしまい変化球攻め。

慣れてるはずなのに、いいように弄ばれた。

最後の打席では、硬球で初めてシュートを打った。というか打たされた。

ピッチャーゴロ・・・根元で当てたため、手がしびれた。超屈辱。


家に着いてシャワーを浴びる。

何もする気が起こらない。

午後からワールドカップをやっていたのだが

とても観る気にはなれず、昼寝。

そしておもむろに起きだしビールを飲むが

なんかパッとしない。なぜかカレーを作り出す。

カレーを食べるが、食欲がわかない・・・


ストレスの逃げ場がない・・・

生活や仕事のストレスは全て野球で解消できるのだが

じゃあ、野球のストレスはどこに持って行けば良い??

飲みに行くって言っても今日は日曜日。お店は全部閉まっているし

下手に酔っ払ってしまっているので

友人に電話して外出するというのもなんだか億劫になる。

それにこういう日はイタリア語を使いたくない。

なんだか汚い言葉しか頭に思い浮かばないから・・・

う~ん、こういうときに海外にいることの不便さを感じてしまう。


しかし、今日のシュート・・・自分に腹が立って、眠れそうにない・・・

2006年6 月12日 (月) カテゴリー: イタリア・野球 | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

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