野球素浪人

八木虎造〜世界中で野球する男〜

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ブログ移転します

IMG_1553

みなさま大変ご無沙汰しております!


そして今更ながらあけましておめでとうございます、

今年もどうぞよろしくお願いします。


はや、東京生活が2年を過ぎて

もうすっかり東京人をきどっております。

そして少しでも身体に疲れを感じたり、やるせないことが身に起こったりすると

ヨーロッパの青い空々を妄想し、現実から逃れてしまおうかとも考えますが

いかんせん2年もブランクがあるので、そんな遠いお空の出来事よりも

目の前にある生ビールを飲み干す日々を送っております。


野球のほうは、地元・梅屋敷の連中や

仕事で知り合った出版社のチームなどに入れてもらって

続けてはいますが、完全なるスーパー草野球といった趣がたっぷりで

2009年の最終打席などは、67歳のサイドスローから繰り出された

スーパーしょんべんカーブにきりきり舞いさせられ、

本気で引退しようかなどと考えた次第でした。


さて本題ですが、長くこのTYPEPADにてブログをさせてもらっていましたが

最近はほとんど更新もせず、野放しになっている状況で

これは一度、ブログのやり方を考えなくてはと思い始めました。


「野球素浪人」は、海外で野球をする上で書き留めておきたかったことを

題材にしています。ネタはできるだけ野球に関連するものに絞っていました。

しかし日本にいる現在、このタイトルで書くブログのネタが全く無いこともあるので

「野球素浪人」はお休みしようと思います。


ただ、まだ海外の国にて野球をしようという気持ちは持っていますし

そういった野球の写真を撮り歩くことをライフワークにしてみようとも考えていますので

日本で生活をしている今は「野球素浪人」ではなく、別のブログを立ち上げようと考えました。

しばらくブログ生活から離れていましたので

文章書きのリハビリも兼ねて、アメブロでやっていこうと思います。

http://ameblo.jp/yagitorazo/

たぶん完全なる草野球日記になると思いますが、よろしかったらどうぞ!

たくさんの方々に助言をいただいて

なんとか続けてこれた野球素浪人ブログですが

今まで本当にありがとうございました!


そして管理人のgotoさん、感謝しきれません!

アメブロで早くも解からないこと山積みですんで

また助言をよろしくお願いします(笑)

2010年2 月27日 (土) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

残暑見舞いとマニアのみなさまへ

Img_3334


ご無沙汰しておりました、八木虎造です。
みなさま、いつも本当に心温かいメッセージありがとうございます。
残暑というか、もはや秋ですね。

僕は現在、東京でカメラマンをしながら
次の国に行く機会を探っています。
春先から狙っている国がありまして、チャンスをうかがっているんですが
なかなかタイミングが合わなくて
二の足を踏んでいます。

「ブログ更新しなきゃなぁ・・・」と
常に頭の片隅にはあるのですが
いままでこのブログ内では
海外生活のことにしかスポットをあてて書いていなかったせいか
東京にいると、どうも飲み会ネタばかりになってしまいそうで
なかなか書くネタも現れず・・・という感じです。

今年いっぱいは確実に日本にいることが決まっていまして
その間、地元の仲間と草野球をして
とりあえずは今度のトーナメント戦に優勝して、
優勝旅行で熱海あたりに行って、みんなと豪遊するのが現在の夢となっています。


それからマニアのみなさま☆

ブログなどで、なぜか非常に人気を博していますシチリアのオタク・バレリアが
数日前、日本にやってきました。
現在大阪・京都を観光中で、来週東京にやってきます。

東京に滞在中は当然オタクスポットを連れ倒す予定なんですが
毎日秋葉原に連れて行くわけにもいかないので
何かステキな情報がありましたら、ぜひともご一報を!!
「ガチャポン館には絶対行きたい!」
と、バレリアは相変わらずハイレベルな発言をしてました。
他に連れて行くとしたら・・・
コスプレ居酒屋とか、当たり前の店しか浮かびません・・・

現在のヨーロッパ、軽く経済がバブっているようで
この秋は色んな地域から、友人が日本にやってきます。
そのあたり、みなさんに報告できそうです。

2008年9 月13日 (土) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (15) | トラックバック (0)

そしてアウシュビッツ

Img_9798au_3


やっぱポーランドにいる以上はここに行こうと。


8時間をかけて全てを観回り

その間中ずっと鳥肌が立ちっぱなしだった。


色んな偶然が重なって現在ポーランドにいるわけで

まさか自分がこの夏、ここにいるとは

全く考えもしていなかったが

ここに来れて、本当にラッキーだった。


色々と書きたいことはあるのだが

一応、熱血野球ブログなんで(ホントかよ)

1つだけ手短に書くとすれば

僕は映画なんかでここの映像を見るとき

入り口の門のデザインが不自然なほどに可愛いことに

いつも違和感があった。

なんでわざわざ波型で文字を羅列しているのか?

この場所の門にしては、ポップな印象を与えすぎじゃないのか??

今日謎が解けた。

Img_9752e


あれには“働けば自由になれる”と書いてあるそうだ。

見せ掛けの希望を植えつけさせるために

この場所に唯一存在したポップアートだったのか。

心の底からゾッとした。


今日観たもの、頭に記憶させたものは

忘れようたって忘れられない。

みなさんも、いつかどうぞ。

2007年7 月18日 (水) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (5) | トラックバック (0)

~~人は人生に1度か2度か3度、メーター振り切らなきゃいけないときがある~~

Dora3


こんにちは、素浪人です。

日本のみなさん、メーター振り切ってますか!?

最近、自分のレッドゾーン見ましたか!?


やっぱ色々と今後について考えたりするわけですよ、この歳になって。

もう馬鹿みたいに毎日野球ばっかやって

海外だから許されてる感覚に陥ってるけど

そんなもん、日本に戻ったら完全に社会不適合者ですよ。

そろそろ身体も言うこと聞かなくなってきてる歳だし。


「いやぁ~、今はバカンス中で~☆」なんて言い続けて

3年も経っちまってるわけです。

僕の手元にある貯金通帳だって

「もうそろそろ日本に戻って、仕事やらしてもらえや!」って言ってるわけですよ。

うぅ~考えたくねぇー・・・


もうシチリアに到着した次の日から

「すいません、やっぱ今すぐ日本に戻りまーす。てへっ☆」

って、日本で仕事をくれていた人たちに何度言おうと思ったことか!!

ホント、海外生活とかすごい嫌いなんだよ!!

めんどくせーし、みんなよくわかんない言葉ばっかしゃべるし。

みんな働かねーし、そのくせ屁理屈ばっかこねるし。

でもね・・・あんなでっかい送別会?壮行会?を開かれちゃったら

そう簡単に戻るわけにいかなくて・・・(笑)


もう、そんなこんなで3年ですよ。

そんでいつの間にか右手にカメラ、左手にグローブをはめちゃってるわけです。

日本の草野球・多摩川代表が、イタリアに行きました。

そんで、そのコネクションでキューバで美味しい思いをしました。

たしかに良い思い出がいっぱいなわけですよ!


でもさぁ~

日本、キューバそしてイタリアって

全て、なんと言うか、野球の神様の手のひらの内なわけですよ。

なんつったって世界で1番目と2番目に強い国に

それとヨーロッパで1番強い国でしょ。

PL卒→東北福祉大→プロくらい鉄板な、レールの上の野球道なわけですよ!


だからね、もう振り切っちゃうの!!!

もう全部振り切っちゃうの!!!

誰も想像のできない、神様さえ手の及ばない

そんな地の果てで野球をやってやる!!!

地獄で鬼と野球やったろかっ!!!!


あ、いま「おまえフィンランドにしただろ!」とか思った人いたでしょ!?

う~ん、いつもこんなブログをご愛読ありがとう☆

でも違います!!!

だって、フィンランドはムーミンに、キシリトールにIKEYAなわけですよ!!

超メジャーじゃん。

ムーミン、じつは右打ちさせたらめちゃめちゃ上手いから!

神主打法でライトスタンドっすよ☆

そんなとこ行かねぇっす!(ホントは最後まで迷ったが・・・)

僕が次に決めた安住の地は・・・・・・・

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リトアニア。


すいません、リトアニアってどこ??(笑)

何の想像もできん・・・

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おい、いま『リングス・リトアニア』って頭に浮かんだ、そこの格闘セレブ!!

キミとは一生のお友達になれそうだが、頼むから今は黙っててくれ(笑)


でね、やっぱ知りたいじゃん、リトアニア。

野球はあるのよ、たぶん。ネット上ではあることになってるし。

リーグは春からっぽい。シーズンは10月までやってるらしい。

まぁいいや。とりあえず行ってみっか。そんで色々と話を聞いてみよう。


ってなわけで、いま僕はリトアニアに来ていまーす☆

Lithu06

どうすんだ!? 本当にこれでいいのか!?

2007年3 月 4日 (日) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (16) | トラックバック (0)

~~天王山!ヴィアクララ VS サンティアゴ デ クーバ~~

Santi_1


練習試合とは言え

キューバ女子ソフトボールの1,2位を常に争っている2チームの激突だ!

お互いに、それぞれ4,5人のナショナルチームの選手をかかえ

レベルも当然ながらキューバ最高峰。

さらにヴィアクララの選手数名は二日酔いとも戦っている模様!

飲み過ぎだって(笑)


1日で彼女たちは何試合もこなし、夕方にようやく全て終了。

僕は今日で彼女たちと別れる。僕はこのサンティアゴに残るが

彼女たちはこの先、練習試合をしながらキューバの各地方を回るそうだ。

そして彼女たちと最後のときも、やっぱりまた酒だった。

球場近くのビール屋にみんなで行き、がぶがぶと水のように飲みまくる。

空の1,5リットルのペットボトルにビールをめいっぱい注いで50円。

二日酔いだった選手たちも、元気になってまた飲んでいる。

彼女たち、明日も試合なのに(笑)


最後にまたもや腰をカクカクと振らされ別れた。


Birra2

Birra

2007年3 月 2日 (金) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

~~サンティアゴの怪人~~

Nando


サンティアゴで、サンタクララの女子ソフトボールチームと別れる。

“知り合い”ともここでお別れだ。

そして“知り合い”は「サンティアゴのオレの友達を紹介するから

何かあったらそいつに助けてもらえ」

と言って、僕に人を紹介した

サンティアゴ デ クーバの女子ソフトボールの監督。

おもいっきり“知り合い”の同業者。


サンティアゴに着くなり、すぐにその人を紹介され、挨拶した。

彼も10年ほど前にイタリアに住んだことがあるそうなのだが

「問題な~い、問題な~い」「平穏な~、平穏な~」

というイタリア語のみを覚えていて

この2つの単語を連呼して、僕との会話を成立させようとする。

「サンティアーゴ、問題な~い、問題な~い。

街、人、平穏な~、平穏な~」

完全に胡散臭い。


しかも一緒に道を歩いていると

前からやって来る見知らぬ女性に必ず声をかける。

最初はすごく怪訝な顔をしていた女性たちが

彼の話術によって、ものの2,3分で笑顔になり

「ありがとう、またね☆」と言って去っていく。

ものすげえテクニシャンだ(笑)

ところがこの人、実はすごい人で

1978年、彼が17歳のときからキューバ代表の野球選手で

その当時、野球の世界大会があったそうなのだが

キューバが何度も優勝していて、それのメンバーな上に

MVPなんかももらったりしている。

そして20代後半からはソフトボールに転向。

これもやはり代表選手に選ばれ

やはり世界大会で優勝やMVPに何度も選ばれている。


メダルやトロフィーが、家のいたるところに置いてあって

その一つ一つがものすごいものなのだが

壁に適当にぶら下げていたりして、無造作なところが

なんとなく彼らしい気がした。

1週間、サンティアゴにいる。

2007年3 月 2日 (金) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

~~感謝している人たち~~

Shidax1


僕がサンティアゴで観戦したのは

サンティアゴ デ クーバVSグランマという対戦だった。

この両チーム、日本にゆかりのある人たちがたくさんいる。

シダックスでプレー経験のある人々が、現在両チームの指導者になっているのだ。

特にサンティアゴの打撃コーチにはキンデラン、監督はパチェーコで

(ちなみにリナレスは現在他のチームの打撃コーチ)

キンデランは僕を発見するなり、わざわざ歩み寄って話しかけてくれ

パチェーコに至っては近くを通るたびに僕をチラチラと見続けた。

きっとこんな遠くに来る日本人なんて、自分の知り合いだと思っているのだろう。

僕の顔を必死に見つめて何か思い出したそうな表情だ・・・

「やめてくれ!緊張するから、あまり見ないでくれ・・・」

と、固まるしかなかった。


そして写真左の彼。彼の胸元には「SHIDAX」の文字が!

Shidax2

話しかけるなり、向こうも興奮気味に色々と話してくれた。

「あのときの6ヶ月は一生の宝物だよ!“府中”大好き!!」

キューバの片隅の地で、“府中”の単語を聞くとは(笑)


彼らの計らいで、練習中のグラウンドに入れてもらう。

僕が“日本人”だというそれだけでだ。

きっとシダックスの人たちは、彼らに対してすばらしいおもてなしをしたんだろう。

その恩恵を、何の関係も無い僕が受けてしまっている。

少し申し訳ない気がした。

2007年3 月 2日 (金) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (0)

~~キューバ1の野球オタク~~

Otaku2


すごい奴ら発見!!

彼らの持っているノートに注目だ!

新聞記事やらインターネットの写真なんかをプリントアウトして

ノートにべたべたと貼っている。

キューバには野球の雑誌は全く無かった。

本も数年前に出版されたルールブックのようなものしかなく

新聞記事も、毎日4分の1ページに野球の記事が載っているが

写真が掲載される日はかなり稀だ。

とにかく紙媒体になっている野球関連のものがほとんど無い。


そんな状況の中、彼らは自分のノートに野球の写真を貼りまくる。

「インターネットから取っている」と彼らは言っていたが

キューバ家庭にパソコンがあるというのはほとんど有り得ないことなので

きっと学校のパソコンの授業なんかに、授業そっちのけで

ひたすら野球ページをのぞいて写真をかっぱらっているんだろう(笑)


そして彼らはこのノートを盾に、球場の関係者入り口前で待ち伏せし

「●●のサインが欲しいんだけど」と係員のオッチャンに頼み込み

普段なら門前払いのところを、あまりにも彼らが持っているノートがすごかったので

特別に観客席まで入れてもらったそうだ。


そして練習中の選手たちに観客席から声をかけまくる。

1人の選手が彼らの元に歩み寄り、あまりにすごいノートを見て

他の選手を呼び寄せる。そして選手たちの輪ができ

それぞれ自分の写真のところにサインをしてあげるということになった。

ところがグラウンドと観客席を隔てるネットが邪魔で

うまくサインできないようで、ついに彼らは選手たちの許可をもらって

グラウンド内に足を踏み入れた。

7,8人の選手たちがそれぞれ自分の写真の上にサインを入れる。

きっと本人ですら見たことのない写真ばかりなのだろう

すごくうれしそうだ。


Otaku3


練習中にグラウンド内に入れてもらっていた僕は

「この時間は写真撮影禁止だから!」と

練習風景などを撮ることを係員のオバチャンにきつく禁止されていた上に

ぴったりと僕の後ろに張り付いて、一部始終をマークされていたので

隠し撮りもできなかったが、なぜか「彼らを撮りたいんだけど・・・」

と言ったときだけは許可が下りた(笑)


彼らの表情をのぞく。きっとスーパースターたちにたくさんサインしてもらって

さぞかし笑顔がこぼれているかと思いきや、本人たちは無表情のまま

「はい次は●●。その次は●●●、ここにサインして!」

と、なぜか義務的な感じで選手たちにサインする場所を指示している。

表情に変化は無い・・・全世界共通、おくゆかしいオタク道まっしぐら

と言う感じがしてくる(笑)


一通りサインが終わった後、彼らに「日本人選手はないの??」

と聞いてみた。彼らはリュックサックから別のノートを取り出した。

リュックの中に7,8冊はある・・・

彼らは『キューバ』『メジャー』『その他』とノートを分けていた。


そして、日本人の写真が載っているページを見せてもらう。

ほとんどが日本人メジャーリーガーかWBCのときの写真だ。

そしてその中にイチローのレーザービームの写真を発見する。

たぶんネットでたくさん流れている例の動画を

無理矢理プリントアウトしたもののようで、画質が相当悪い。

だが、この画像をあえてノートに貼っている彼らのマニアぶりに

ついうなり声を上げてしまう僕。

それを聞いて、いままで表情1つ変えなかった彼らの顔つきが

一瞬だけ変わった。

ちょっとアゴを突き上げた、上から目線で

「日本ではベースボールのことをヤキュウっていうんでしょ」

とさりげなく豆知識まで披露された。う~ん、その通りでございます。


ぜひ彼らにイタリア野球の項目を作ってもらいたい。

僕は彼らのノートにサインさせてもらえる日を夢見ている(笑)

Otaku1

2007年3 月 2日 (金) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (2)

~~殺しのサルサ~~

Koroshi3


サンティアゴの街をぶらついた。

キューバの第二都市だけあって、さすがに大きな街だ。

港街だからだろうか、街並み、人の感じが

どことなくパレルモと似ている気がする。


そして、少しビックリしたのがキューバのどこでも観られる

“道端で草野球”という光景が他の街と比べて少なく感じた。

街に坂が多いというのもあるかもしれないが

野球が盛んという前情報があっただけに、少し肩透かしだった。

なので、野球観戦のほうも正直期待していなかった。

『ガラガラの観客席で黙々とプレーし続ける選手たち・・・』

そんな想像が簡単にできた。


球場にサンティアゴの女子ソフトの監督と一緒に入る。

なんとこの人、女子ソフトの監督をやりながら

男子野球のバッテリーコーチも務めているらしい。

彼に連れ立って、試合前のグラウンドに入ったり

ブルペンに入れてもらったり、すごい体験をさせてもらった。

そして試合観戦は球審の真後ろの超VIP席に通される。

隣りにはなんと、キューバ代表監督が座っていた。

WBCで王監督と握手したりしている人だ。

この人、イタリア野球の相当なポストにも就いているらしく

毎年何度もイタリアに行っているそうで

言葉もすごく流暢だった。

「シチリアかぁー。パテルノの球場はキレイだよな!」

「はい!僕もあそこはすごく好きです!!」

などと、おもいっきりローカル話題を振られ

緊張気味に会話した。

現在も代表監督なのかは知らないが、今もキューバ全土を回って

選手を発掘しているそうだ。


試合は順調に進んでいく。

チーム・サンティアゴの野球は荒くれている。

とにかくノーガードで打ちまくる。次の塁を闇雲に狙い続ける。

バントより強振、繊細なピッチングよりも大ざっぱに直球勝負。

こういったチーム感覚が、どこかサッカーのチーム・パレルモと

非常によく似ている気がした。


そして、どうにもVIP席の雰囲気が重いので一般観客席に行ってみると

観客席全体を陣取った港街独特の荒くれたイメージの男たちが

怒声、罵声、歓声を選手たちに浴びせ続けている。


Koroshi


その中の太鼓や笛を持っている一団が、即興でサルサのリズムを奏で

それに合わせて踊っている周囲の観客たちは

トランス状態に陥っているのか、狂ったように踊っている。


それから観客席全体に漂う煙草、酒、そして大麻の香りたち。

パレルモのサッカー場と同じ香りだ。

薄暗い照明に照らされているスタジアムが、より一層如何わしさを醸し出す。


そして点が入るたびに球場全体が

観客たちの足踏みで「ゴォー」と音を立てて揺れる。

まるでヨーロッパのサッカーを観戦している錯覚に陥った。


野球観戦はサッカーなどと違って試合時間が長いので

やはりどこか緊張感に欠け、のどかな雰囲気がつきものだが

ここサンティアゴのスタジアムにはそういったものがまるでない。

殺伐とした、荒くれ男たちの社交場には

殺るか殺られるかの、薄暗いサルサのリズムが流れている。


Koroshi4

2007年3 月 2日 (金) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

キューバめ、無茶しやがって・・・

Spa


人間の欲とは、どこまでも深いもので

数週間前に「キューバ料理最高!」とのたまわっていた僕が

いまや「納豆かけご飯食わせろ・・・」と、完全にグロッキー気味だ。


確かにキューバ料理は美味い。ただ、バリエーションが少ない。

少なすぎる!! 10日やそこらの滞在なら我慢もできるが

1ヶ月間ほぼ同じような料理を毎回食べるのは、日本人には無理な相談だと思う。

日本食ってすごいよなぁ。バリエーションが豊富だもの。


グロッキー状態でキューバの街を歩いていると

“インターナショナルレストラン”という看板を発見!!

さっそく入ってメニューをのぞくと

・ピザ大
・ピザ小
・スパゲッティ大
・スパゲッティ小

と4項目だけ書かれている・・・

要はピザかスパゲッティしかないってことか。

ピザは街中のあらゆるところで売っているので、もう食べ飽きている。

スパゲッティをオーダーしてみた。

そして出てきたスパゲッティは

「おい! 15分は茹でただろ!?」 

と聞きたくなるほどフニャフニャのパスタで

まるでコシがなく、水分を吸い過ぎてふわふわしている。


そして、ミートソースらしい赤いソースは、おそらく少量のケチャップとタバスコである。

味はただ酸っぱいだけの、辛味の消えたタバスコ味。

酸っぱいスパゲッティ・・・不味いなんてもんじゃない。

この後、他のお店でもチャレンジしてみたが

やはり似たようなスパゲッティが出てきた・・・


これを、もしイタリア人が食べたら・・・きっとアイツらのことだ

目の皮をひんむきながら、鬼の首を取ったかのごとく

「こんなのスパゲッティじゃないよ!マンマ!!」とか叫び出しそうだ。

僕は日本人なので、1,2度ならこれも笑って食べられるが

「やっぱりこの先も浮気せず、キューバ料理を食べるしかないのか」

と腹をくくった逸品であったことは間違いない。


この後わかったことだが、どうやらキューバ人の頭の中では

洋食(外国の食べ物)=スパゲッティという感覚があるようで

ある家の食事に招かれたとき

「ヤギが食事に来るならスパゲッティにしようかしら」

と言われて、あわてて否定しておいた。

「僕はキューバ料理が大好きで、何でも食べられます!!コングリ大好き!!!!」

“俺様にあのスパゲッティ出すんじゃねーぞ、このやろう!”という暗喩である。


しかしそれから数日後、またキューバ料理に飽きた僕は

インターナショナルレストランの

例のスパゲッティに想いを馳せているのである。 なぜだ!?(笑)


キューバのスパゲッティは開国前の味がする

2007年3 月 2日 (金) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)

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