無事、ポーランドの旅を終え
リトアニアに戻って来た。
今週からシーズン後半戦が始まるからだ。
僕自身もどたばたしているが
チームもそれに劣らずどたばたとしている。
後半戦第1戦目はベラルーシのチームと対戦で
正直言ってあまり強いチームではないので
監督自自身も「この試合は休んでいいよ」とレギュラーに言って回っていた。
リトアニア野球とは、雪が解ける春先に開幕して
雪が降り始める秋口に終わる。
だからシーズン半ばの、この休みの時期を逃してしまうと
ろくに遊びに行くこともできない。
なので選手たちはみな、ここぞとばかりに
家族サービスをするためだったり、恋人と過ごすために海外に行っている。
今日、僕は監督に帰国の電話を入れたところ
今度の試合でレギュラー組が出るのは
恋人との旅行を早々に終えて、もうリトアニアに戻って来ている選手
それから仕事が忙しすぎてリトアニアから一切身動きが取れない選手
そして僕の3人だけだった。
残りの穴は下部チーム(2軍みたいなもの)から引っ張ってくるらしい。
ただ、僕にとっては少々大事な試合なので
いつも以上に気合が入っている。
やはり夏と言えば
バカみたいに暑く、雲ひとつ無い真っ青な空の下での野球に
つい恋焦がれてしまうが
現在雨が毎日のように降る、どうみても異常気象のリトアニアでは
それは望めそうもない。
だいいち、街行く人たちはまだ長袖着てるし。
だけれど、やはりまた野球が始まるということに
興奮は隠せない。
後半戦が始まれば、シーズン終了まで一気に
休みなく試合日程を駆け抜けることになる。
終了予定は9月の最終日曜日。
この日に優勝カップを手にしているかどうかは、もちろん
“自称”外国人助っ人である僕の今後の活躍が
チーム自体の成績を左右してくるという自覚はしている。
緊張の2ヶ月間が始まる。