野球素浪人

八木虎造〜世界中で野球する男〜

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ブログ移転します

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みなさま大変ご無沙汰しております!


そして今更ながらあけましておめでとうございます、

今年もどうぞよろしくお願いします。


はや、東京生活が2年を過ぎて

もうすっかり東京人をきどっております。

そして少しでも身体に疲れを感じたり、やるせないことが身に起こったりすると

ヨーロッパの青い空々を妄想し、現実から逃れてしまおうかとも考えますが

いかんせん2年もブランクがあるので、そんな遠いお空の出来事よりも

目の前にある生ビールを飲み干す日々を送っております。


野球のほうは、地元・梅屋敷の連中や

仕事で知り合った出版社のチームなどに入れてもらって

続けてはいますが、完全なるスーパー草野球といった趣がたっぷりで

2009年の最終打席などは、67歳のサイドスローから繰り出された

スーパーしょんべんカーブにきりきり舞いさせられ、

本気で引退しようかなどと考えた次第でした。


さて本題ですが、長くこのTYPEPADにてブログをさせてもらっていましたが

最近はほとんど更新もせず、野放しになっている状況で

これは一度、ブログのやり方を考えなくてはと思い始めました。


「野球素浪人」は、海外で野球をする上で書き留めておきたかったことを

題材にしています。ネタはできるだけ野球に関連するものに絞っていました。

しかし日本にいる現在、このタイトルで書くブログのネタが全く無いこともあるので

「野球素浪人」はお休みしようと思います。


ただ、まだ海外の国にて野球をしようという気持ちは持っていますし

そういった野球の写真を撮り歩くことをライフワークにしてみようとも考えていますので

日本で生活をしている今は「野球素浪人」ではなく、別のブログを立ち上げようと考えました。

しばらくブログ生活から離れていましたので

文章書きのリハビリも兼ねて、アメブロでやっていこうと思います。

http://ameblo.jp/yagitorazo/

たぶん完全なる草野球日記になると思いますが、よろしかったらどうぞ!

たくさんの方々に助言をいただいて

なんとか続けてこれた野球素浪人ブログですが

今まで本当にありがとうございました!


そして管理人のgotoさん、感謝しきれません!

アメブロで早くも解からないこと山積みですんで

また助言をよろしくお願いします(笑)

2010年2 月27日 (土) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

知らない夏

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おととい、なぜか神宮球場に行った。

高校野球東東京大会の決勝戦、帝京-雪谷。


仕事と仕事の空き時間を利用してと言えば聞こえはいいが

実のところけっこうな無茶をしたうえで、

僕にとっては、縁もゆかりもない高校同士の試合を観戦した。

理由は、この試合に勝ち進んだ学校の野球部OBだった友人が

テンション高く僕にメールをしてきたからだ。

普段は僕のほうからメールを投げたとしても

彼からの返事は全く見込めないという

典型的な男子のITマナーを持ち合わせているはずなのに

今回に限っては、野球ボールの絵文字などを駆使して

「我が母校がついに・・・」などとノリノリの文が書かれていた。

もう彼は高校を卒業して10年以上も経つのに、

なんなんだろうこのテンションの高さは??

そんなことを思い始めたら、どうしても直接生観戦してみたくなった。


24-1で帝京の優勝。帝京強い!

でも点差ほどに力の差は無かったと思う。

初回の攻撃で完全に波に乗った帝京と、それに動揺してしまった雪谷が

そのテンションのままにゲームを進めた結果が

この数字に表れてしまったように感じた。


高校野球、いい!!!

鍛えあげられまくった選手たちによる

ノックやボール回しなんて、うっとりし通しだったし、

ノッカーにぴったりと張り付いている背番号のない選手が

ボールをノッカーにさっと渡すタイミングの良さは、完全に様式美の領域だった。

それに帝京の、体がそれほど大きくない投手が

めちゃめちゃキレまくりの速い球を投げたり

大量点を挙げていても、とことん1点を貪欲に取りにいく野球に

百戦錬磨の格が垣間見えたり、

それに必死に喰らいつく雪谷が苦労の末に1点をもぎ獲った場面は

本当に胸が熱くなった。


今さらすぎるが、なんで僕は高校野球をやらなかったんだろう?

僕の知っている、あのころの夏とは

でっかい砂袋に全速力でタックルしたり

謎の鉄のかたまりに向かって数人でスクラムを組んで

ヒーヒー言いながらその鉄を一緒に押し続けたり、

「ガーバショー」とか謎の掛け声を絶叫しながら

グラウンドの端から端まで意識が飛びそうになるくらいまで

必死にダッシュを繰り返したり・・・


あれはあれで楽しかったし、決して後悔をしている訳でもないんだけれど

神宮球場で観た高校野球の熱気を感じてしまうと

僕が知っているあのころの夏とは随分と違って感じられてくる。

そして、きっと僕と似たような感情を抱いている人がたくさん日本にはいて

その人々が、すごく特別な夏を体験する高校球児たちに対して

憧れの熱視線を送るから、高校野球には絶大な人気が

あるんじゃないのかななんて思ったりする。

2009年7 月31日 (金) カテゴリー: 日本 | 個別ページ | コメント (11) | トラックバック (1)

撮影されるときは、着ている白いTシャツのお腹の辺りをできるだけピンと前に引っ張って、首元にできている影を消せ

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題名は、免許証の顔写真が犯罪者っぽくならないための

ワンポイントアドバイスである。

昔、学校の先生だかに教えてもらったことを

今でもかたくなに僕は守っていて、

今日もそれを実践してきた。


うれしいことが1つ。

しばらく海外での生活をしていて

ここ数年は日本で運転する機会も少なくなっていたため

常に0点みたいな成績だったはずの僕が、

ゴールド免許になった。

ここ数年、海外では何度か点数を引かれているのだが

それは計算に入らないらしい。

あのー、色々とやった記憶があるのですが・・・

なんか得した気分と言うより、申し訳ない気分だ。


そして非常に悲しいも1つ。

写真を撮った後に講習を受けて、

新しい免許証を受け取った。


さっそく顔写真をチェック。

首元の影を消したところで

自分の人相の悪さはかき消せないので

更新された免許証の写真は

前回同様、ふてぶてしいまでの犯罪者顔に

仕上がっている。

しかも最近の草野球三昧で

顔がゴキブリ色に日焼けしているのが

より人相の悪さに拍車をかけていた。満足。


更新手続きが思ったより早く終わってしまい

仕事の待ち合わせまでの時間が余ってしまった。

すると、どうしようかと悩む間もなく

僕の目の前に献血カーが現れた。

自動車試験場の出入口に献血カーがあるのは、

なんだか上手いと思う。

このタイミングでの献血は

言葉では上手く説明できないが、ベストだ。

思えば最後に献血したのは10年ほど昔の

やはり免許の更新のときに

この試験場で献血をして以来だった。


さっそく献血カーに近づき

書類に名前や健康状態などを書いて献血カーに入る。

車内には、クタクタな白衣を着た初老の先生がいて

促されてその先生の目の前に座った。

血圧を測ってもらいながら、先生と軽く談笑。

すると先生がいきなり

「八木さん、今日アナタね・・・献血できないわ~」

と、衝撃の一言。えぇぇっ!!!!!!

ある時期に、イタリアなどのヨーロッパに

一定期間いた人は色々な問題から、

献血できないらしい・・・


正直、最初は軽い気持ちで献血カーに入ったのだけれど

いざオマエは献血できないと言われると

『いや、ぜひとも血をバンバン抜いてくれ!』

という感覚になる。

「でも僕は12月に1回日本に戻ってるんですよ!

だからたぶん平気です!」

とか、はるか5年も昔のことを

初対面の初老に力説するも

「いや~でもねぇ・・・

 12月に戻っていてもあまり関係は・・・」

と困り顔だ。けっきょく血圧だけ測ってもらっただけで

献血カーを降りた。

なんだろう?血を抜いてもらえずに去る、この敗北感。

不憫に思ったのか、献血カーの周りにいた係りの人が

ジュースやらクッキーを僕の手にたくさん握らせ、

献血カードまでくれた。どう使うんだ??


僕はゴールド免許を持った代わりに、

献血できない体になっていた。脱力。

2009年7 月22日 (水) カテゴリー: 日本 | 個別ページ | コメント (5) | トラックバック (0)

地図は変わらず・・・

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だぁ~、残念・・・

オランダ善戦むなしく。

でもすげぇよ、快挙だよなぁ。


日本は抜群に強かったですね!

それからキューバに、ぺスターノと神様パレッが先発出場していて

シビレまくりました!!!

35歳と36歳か・・・


「最近、ちょっと飲み会が多かったもんで・・・」

とか、全然言い訳になりませんね。


とりあえず、走り込んできます☆

2009年3 月16日 (月) カテゴリー: 日本 | 個別ページ | コメント (9) | トラックバック (0)

さあさあWBCですね

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今年も僕は、早々に日本残留が確定し

「あ~もう野球で海外とか行けないんじゃないか?」

とかけっこう自暴自棄だったりしますが

東京でのお仕事は、どこの国のそれよりも楽しく

また東京での自堕落すぎる飲み会の日々は

野球をするのに必要最低限な身体のキレを

いともあっさりと奪っていってくれます。

先生、内角球に対応できる体が欲しいです・・・


なんて報告はさておき、決戦ですよ!!

日本の野球がカストロ議長(82歳)にDISられましたよ!?

僕らの長(68歳)はアンサー返さなくていいんすか!?

議長(82歳)は言い返されるのを、明らかに待ってんじゃんね~

そうやって一生懸命に盛り上げようとしてくれてんのに~

僕らの長(68歳)はフリースタイルな

マイクバトルには長けてなかったか・・・


サッカーワールドカップなんかの10倍は身近な行事だと思うんだけどなぁ

明日キューバに勝っても、サッカーのときみたいに

六本木交差点が人で溢れかえって交通マヒ起こしたりはしないだろうなぁ

それはそうと、オランダ!

明日アメリカに勝ったりしたら、世界の野球地図が大幅に書き換えられますよ!

ヨーロッパの野球狂たちは、固唾を呑んで見守っています。

かの国の、かの島の野球狂は

「ヤギ、仕事どころじゃないんだよ!」

と、言っていましたが

オマエらは常に仕事どころじゃないだろう☆

いったれオランダ!! う~ん、気になる!!!


しかし議長(82歳)はステキだなぁ☆

キューバ人にはどうしたらなれますか?

野球が上手いことが最低条件ですか?


(みなさま、たくさんのメッセージやメールをありがとうございました。

とりあえず、今年は日本の草野球編をやってみようと思います)

2009年3 月16日 (月) カテゴリー: 日本 | 個別ページ | コメント (7) | トラックバック (0)

残暑見舞いとマニアのみなさまへ

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ご無沙汰しておりました、八木虎造です。
みなさま、いつも本当に心温かいメッセージありがとうございます。
残暑というか、もはや秋ですね。

僕は現在、東京でカメラマンをしながら
次の国に行く機会を探っています。
春先から狙っている国がありまして、チャンスをうかがっているんですが
なかなかタイミングが合わなくて
二の足を踏んでいます。

「ブログ更新しなきゃなぁ・・・」と
常に頭の片隅にはあるのですが
いままでこのブログ内では
海外生活のことにしかスポットをあてて書いていなかったせいか
東京にいると、どうも飲み会ネタばかりになってしまいそうで
なかなか書くネタも現れず・・・という感じです。

今年いっぱいは確実に日本にいることが決まっていまして
その間、地元の仲間と草野球をして
とりあえずは今度のトーナメント戦に優勝して、
優勝旅行で熱海あたりに行って、みんなと豪遊するのが現在の夢となっています。


それからマニアのみなさま☆

ブログなどで、なぜか非常に人気を博していますシチリアのオタク・バレリアが
数日前、日本にやってきました。
現在大阪・京都を観光中で、来週東京にやってきます。

東京に滞在中は当然オタクスポットを連れ倒す予定なんですが
毎日秋葉原に連れて行くわけにもいかないので
何かステキな情報がありましたら、ぜひともご一報を!!
「ガチャポン館には絶対行きたい!」
と、バレリアは相変わらずハイレベルな発言をしてました。
他に連れて行くとしたら・・・
コスプレ居酒屋とか、当たり前の店しか浮かびません・・・

現在のヨーロッパ、軽く経済がバブっているようで
この秋は色んな地域から、友人が日本にやってきます。
そのあたり、みなさんに報告できそうです。

2008年9 月13日 (土) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (15) | トラックバック (0)

ウォッカとトマトケチャップと、3つの優勝メダル

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3つ目の優勝が決まって、祝勝会が行われた。

街から離れた所に、チームメイトの1人の別荘があって

そこに夕方集まった。


食べ物や飲み物はチームが出すと言われているにもかかわらず

それぞれがビールやウォッカ、つまみなどを持ち寄る。

なんかみんな律儀だなぁ。


しかも、OBや関係者やらも

1ダースセットのビールなんかをわんさか持ってくるので

酒はとんでもない量になって

結局ビールは200本以上、

ウォッカなんかも30本以上準備された。

いったい1人あたり何本飲めばいいんだよ!(笑)

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1人2人と集まって、なんとなく宴は始まり

選手や関係者の恋人や友人、家族なんかと

朝までバカ騒ぎし、

本場?のコサックダンスを見たり

完全に酔いつぶれているくせに決してギブアップせず

キャッチ・アンド・リリースを繰り返しながら飲み続ける

ツワモノ選手が現れたり

そして僕は、案の定というか

全員の前で日本語の歌を歌わされたりした。

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時計が1周するまで続いた宴の間中

ひたすらウォッカの回し飲みは続き、

ピーナッツなどのつまみにまで

ケチャップをかけながら食べている光景を見たとき

「あぁ、いま僕はリトアニアにいるな☆」

と感慨深くなった。


この翌々日だったか、アメリカ人のチームメイトは

リトアニアを離れ、僕も1週間ほど待って、彼に続いた。


チームメイトの1人が空港まで送ってくれて

「また野球やろうな」と言い合って別れたときは

やっぱりまた泣いてしまった。

ほんと、空港で泣いてばっかだな(笑)


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2008年3 月10日 (月) カテゴリー: リトアニア野球 | 個別ページ | コメント (11) | トラックバック (0)

初代3冠チャンピオン☆

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さて、書いておかなければいけないのは

昨年のリトアニア2007シーズンの続きです!

完全に途中でバックレました、すいません(笑)

やっぱ東京に戻ると、色んな誘惑に負けまくり、つい・・・・・・

もうさすがにアレなんで、2つ3つにまとめます。


野球については、結局あのあとリーグ戦を優勝しまして

そのあとリトアニアの全チームを集めたトーナメント戦でも優勝して

そして、ベラルーシのチームなんかとの交流リーグでも優勝という

3冠チャンピオン達成でした!!!

強いなぁ、カウナス・リトアニカ。


それから、自分で書くのもなんですが

9月くらいから、これら3つのクライマックス試合が続いて

緊張感のある試合の連発だったんですが

その間、自分でも「今の僕はラッキーボーイなんじゃないか?」

と思えてしまうくらい、ツキにツキまくっていました。

8月くらいまでは完全に、守備の男&

自分を殺してなんとか味方に貢献することくらいでしか

自分の居場所は無かったような感じだったのに(笑)

クライマックスシーズンの活躍で

リトアニカの下部チームのチビッコたち全員が

僕の名前を覚えてくれ、応援してくれたのが良い思い出です。


そしてベラルーシで優勝を決めたあとのロッカールームで

チームメイト全員でフルち●になって

ウォッカを回し飲みしました。

普段、物静かな彼らの狂いっぷりは

やっぱ常軌を逸しているというか、規格外です(笑)


ベラルーシの球場近くにあったピザ屋に、選手みんなで入り

有り得ないほどに不味かったそのピザの味は一生忘れません☆

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2008年3 月 6日 (木) カテゴリー: リトアニア野球 | 個別ページ | コメント (8) | トラックバック (0)

ありがとうございました

>柊さん
いつもチェックありがとうございます。
今後も、と言いますか、これからはしっかりと更新します(笑)
どうしても東京に戻ってくると更新を怠ってしまうのが
悪い癖ですね。
東京は、野球以外の誘惑が多すぎて困ります。

>rscさん
初コメント、ありがとうございます!
海外に野球をしに行くという生活をもう少し続けたいです。
ただ、なかなかめぼしいチームが見つからず・・・
はい!シーズン中は絶対に(笑)
と言っても、地元・東京のチームは来週から開幕でして
身体作りの時点から乗り遅れている現在
とても戦力にはなりそうもありません。
今から取り戻します!

>lashikiさん
伝わりましたか!ありがとうございます!!!
次回からは、よりしっかりと書き記していこうと思います。
“くだらないこと”、書きます(笑)
いまはそういう気持ちになれないのが正直なところですが・・・
やはり写真を褒めてもらえるのは、この上なくうれしいです!

>reggio baseballさん
ご要望に沿って、コメントは削除させていただきました

>草野球人さん
コメントありがとうございます!
草野球人さんからの、僕の本に対するコメントが
なんというか、僕の書きたかったことの全てです。
その中で、足らなかった部分は
今からでも、しっかりとした行動を取って
補っていきたいと思います。
はい、ブログは続けたいと思います。
その上で、もっと正確な記述を心がけます。
※「投稿者削除機能」、ちょっと調べてみます。

>浦口さん
暖かいメッセージ、本当にありがとうございました。
あと、直接コンタクトを取れる機会をいただき
本当にうれしく思います。
ぜひ連絡させていただきます。

>西岡のホームスチールさん
浦口さんからのご要望に沿って、コメントは削除させていただきました。
ご了承ください

>及川さん
本を購入していただき
本当にありがとうございました!
それと、ご意見もありがとうございました。
まだ次の国は確定していないんですが
行く気持ちだけは、まんまんです。
これからも頑張ります。

2008年2 月29日 (金) | 個別ページ | コメント (13) | トラックバック (1)

『告知~週刊プレイボーイに出ています~』の記事のコメント欄に対して

八木です

今回、僕の著書に対しての色々なご批判、ご指摘を受けながら、なかなか回答をアップすることができなかったこと、まずお詫びします。
最初に湊川さんからのご指摘をいただいたあと、まず、湊川さんに直接ご連絡を取りたいと考え、「Catherine」さんの書き込みに残されていたURLを頼りにご連絡を取ろうとしていたのですが、その間どんどん書き込みが増え、どう対処していいのかわからないうちに時間が過ぎてしまったというのが正直なところです。
ご指摘の件についてお答えさせていただきます。

問題になっている点は大きく2点だと認識しています。
まず、僕が本当にセリエAのチームにいたのかという点です。
04年、僕がそのチーム、PALERMO PROVINCIA TURISTICA(通称・アスレティックス)のテストを受けたのは、夏の終わりで、既にセリエAのリーグ戦も終わり、選手登録期間も過ぎたあとでした。なので、「とおりすがり」さんのご指摘の通り、記録には残っていません。拙書にも書いてあるとおり、僕はそのチームがセリエAリーグに所属しているチームだとは知らずにテストを受け、メンバーとして受け入れられ、(レギュラーシーズン後の試合に)何試合か出場したに過ぎません。
その辺の事情を拙書の中できちんと説明できず、誤解を与えてしまったことに関しては、深くお詫びいたします。
拙書の大半を占める05年、06年にセリエCのチームの選手として野球をしていたことは、拙書に書いてある通りです。また、04年も含めて、いずれの年も報酬を受け取っているというのが、僕がプロ野球選手だと認識した根拠になっています。

二つ目のイタリア野球を軽視という点についてですが、これは正直なところ、そう受け取られてしまったのは残念というしかありません。自身の文章力の至らなさを思い知るのみです。
この本は、僕がこのイタリアの野球を通してどれだけ素晴らしい人々に出会い、至福のときを過ごさせてもらい、救われたかということがテーマでした。
イタリア野球を軽視という気持ちは断じてありません。
僕はこのイタリアでの素晴らしい経験に病みつきになり、その後、キューバ、リトアニアと野球をしに行きました。まだ、正式な返事をいただいてはいないので公にはしませんが、次の新しい国へ向けての準備をしている最中でもあります。

今回、僕にとって初めての本の執筆、出版に際して、色々な方にご迷惑と不快感を与えてしまったことに関しては、改めてお詫びを申し上げます。
僕の話を聞いた方からブログを勧められ、色々な方に応援され、このブログを目にした方から出版のお話をいただき……夢心地でここまで来てしまったのですが、浦口さんの引用されたコメントにあるように、情報発信する責任と自覚はあったのかというご指摘には、答えに窮してしまうのも事実です。
精進していきたいと思います。

今後とも、応援、ご指摘、よろしくお願いいたします。

八木虎造

追記:今回いただいたコメントに関しては、自戒の念も込めて、このまま残しておこうと考えています。不都合のある方はご連絡いただければ削除いたします。ただ、「浦口」さんのように、削除を希望しているコメントが、別の方のコメントである場合もあるので、悩ましい限りです。どうすればよろしいでしょうか?

2008年2 月26日 (火) | 個別ページ | コメント (13) | トラックバック (0)

告知~週刊プレイボーイに出ています~

今週号(no.51)のプレイボーイに出ています。


今週の表紙&巻頭グラビアは小松彩夏ちゃん!!!!

そしてやっぱり週プレと言えば『江夏豊のアウトロー野球論』!!!!!!

これを読まずして野球狂と名乗るなよ、ニヤッ☆

すいません、自分が載っていないところの記事も熟読しました(笑)

僕が出させていただいているのは

ブックレビューのページ『本人直撃』というコーナーです。


去年の9月、初めて僕なんかを取り上げて下さった思い出の雑誌です。

来年も週プレに載せていただけるように、頑張りたいと思います!!

2007年12 月 5日 (水) カテゴリー: 告知 | 個別ページ | コメント (37) | トラックバック (1)

告知~ラジオに出ました~ 事後報告

またもや事後報告ですが
ラジオに出させていただきました!!


11月24日
・久米宏 ラジオなんですけど

11月29日
・大沢悠里のゆうゆうワイド


なんと2つの放送に出ました!!

24日は久米宏さんと電話を通じて5分ほど

シチリアについてなどのお話をさせていただきまして

29日は大沢悠里さん、陣内貴美子さん、毒蝮三太夫さんと

約1時間、たっぷりとお話させていただきました。


カメラマンをやっていることもあって

スタジオ風景などはけっこう見慣れているのですが

まさか自分がマイクに向かってしゃべる立場になるとは!


何をしゃべって良いのか、全くわからないまま

放送がはじまりましたが、久米宏さん、大沢悠里さん、

陣内貴美子さん、毒蝮三太夫さんやスタッフの皆さんの助けで

なんとか話しができました。

本当にありがとうございました!!!


いつもTBSラジオを朝から晩まで

つけっぱなしにしながら仕事をしている両親には

良い親孝行が出来たと思っています。

2007年12 月 5日 (水) カテゴリー: 告知 | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (0)

告知~週刊ベースボールに出ています~ 事後報告

週刊ベースボール57号(先週号)に出させていただきました。


ついにここまで来てしまいました、リトアニアの素浪人!!

しかも4ページに渡ってです!!

いや~緊張なんてもんじゃありません!!!


「いいのか? 僕でいいのか???」

と、ずっと自問自答を繰り返しておりました(笑)

内容は、少し濃い野球のお話です。


やはり、野球関連の方々からの反響がすごいです。

そうだよなぁ、僕らにとっては聖書だもんなぁ☆

僕もいただいた本を熟読し、勉強しています!!

2007年12 月 5日 (水) カテゴリー: 告知 | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (0)

告知 ~本を書きました~

本当にご無沙汰しております、八木です。

リトアニアシーズンを終えて日本に到着してからというもの

毎日飲み歩く日々を送っていて、大変忙しいです(笑)


そして今日、僕が書いた本が出版されます。

本の題名は

『イタリアでうっかりプロ野球選手になっちゃいました』

http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solrenew_detail?isbn=9784093877527

小学館から出版されました!!

帯文はなんと、あの萩本欽一さんに書いていただきました!

ありがとうございました。


「しかしオマエ、あれで“プロ”って!!!!」

などと言うツッコミを入れたい方々もいるでしょうが

もうみなさん大人なんだから、ねっ☆


本来なら、いつも僕のブログを読んでくださっている方々には

1人1人プレゼントして回りたいところなんですが

「この人たちが買わなければ、いったい誰が買うんだ???」

という疑問が、僕の脳内を行ったり来たり・・・

もう一度言います!

「みなさんが買わなければ、誰が・・・」

お願いします!!!!


それとリトアニア編、まだ書きたいことがたくさんあるので

今さらですが再開します。もう少しお付き合いください☆

2007年11 月12日 (月) カテゴリー: 告知 | 個別ページ | コメント (21) | トラックバック (1)

告知 ~週刊ポストに出ています~

さて、『イタリアでうっかりプロ野球選手になっちゃいました』

の出版にあわせて、今日発売の週刊ポストに僕が出ています。


まだ僕はチェックできていないのですが

なんと写真撮影は、聖地・多摩川で行われました!!

しかもチーム・パレルモのユニフォームを着ながらの撮影でした。

久々に着たなぁ☆

週刊ポストの方々、本当にありがとうございました。

2007年11 月12日 (月) カテゴリー: 告知 | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

最高峰

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大変ごぶさたしておりました、八木です。

こんなに長い間音信不通で何やっていたんだと?

野球です。 もう、野球漬け☆

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

春から行われたリーグ戦を1位で通過した

我がチーム、カウナス・リトアニカは

プレイオフに進出していた。

2位通過、3位通過のチームによる

直接対戦で勝ち越したチームと

全5試合、先に3勝したほうが優勝できる

“リトアニア・シリーズ”に臨むことになる。


結果、ヴィルニウス・ロジポリヤとの対戦となった。


リトアニア・シリーズが始まる3日ほど前に

僕は自分の身体の異変に気がついた。

汚い話をしてしまって、アレだが

僕は極度に緊張した日々が続くと

唇は荒れ、その周囲に吹き出物ができる。

日本にいたときに仕事が立て込んでくると

たまにこうなっていたのだけれど

野球のためにこんなことになったのは初めてのことだった。

なんだか、たかだか野球でそんなになっている自分が

可笑しくなって、少し緊張もやわらいだのだけれど

試合数日前からの緊張感は、やはりハンパじゃなかった。


そして迎えたリトアニア・シリーズ第1戦、カウナスのホーム戦。

ほとんど身内のみとは言え、観客が50人ほど集まっていた。


観客たちも、リトアニア・シリーズを迎えて興奮している。

試合開始のときに起きた拍手がうねっていた。

僕は8番・ショートで出場。最近バッティングが絶不調で

打順をここまで下げてしまった。

ま、でも今回のリトアニア・シリーズでの

僕の役割は完全に守備だ。

それを僕が無難にこなすかどうかで

チームの勝敗が大きく変わってくる。

何度も言うがリトアニアでは

どこもグラウンドはぼこぼこで、エラーが日常茶飯事の状況。

しかも内野ゴロのほとんどがショートに集まる。

1日に5,6個などはあたりまえだ。

そのなかで3分の2無難にこなせば、かなりよくやったと判断される。

それくらいに過酷なポジションだ。


最近、僕はようやくリトアニア野球のショートに慣れてきた。

僕のやり方は、普通のショートのポジションよりも前に位置取って、ゴロに備える。

飛んできたら、とにかく身体の正面でゴロをおさえるようにする。

少々のイレギュラーバウンドには身体で止めて対応するためだ。

身体で止めさえすれば、例えゴロを取れなかったとしても

前進守備をしているので、急いでファーストに投げれば

なんとか間に合う。


さらには1球ごとにポジションを変える、しかもかなり極端に。

リトアニアのバッターは素直な打ち方をする選手ばかりで、

しかもすでに何度も対戦しているせいで

だいたいの選手のクセを把握できている。なので

「カーブにはここらへん。ストレートだったらここ」

と、かなり正確に予想が立てられる。

しかもロジポリヤの選手の打ち損じは

かなりの確率でショートに飛ぶのだ。


そして守備についた1回の表、いきなり守備機会が訪れた。

三遊間に飛んだ球にチームメートのサードが飛びついた。

しかし捕れなかったそのボールを、僕が身体を伸ばして補球して

ファーストに投げた。間一髪、セーフ。

そしてこのプレーで、気持ちが一気に楽になった。

おそらく普通だったら三遊間を簡単に抜けている当たりをなんとか捕球できた。

僕のポジション取りがうまくいっている証拠だ。

しかも身体が簡単にボールに反応できた。

「調子が良いな」

そう思ったら、緊張感で硬くなっていた身体の力が抜けて

リズム良く身体が動くようになった。

それ以降、僕に飛んできた9個の打球を全てアウトにした。


さてチーム・ロジポリヤ、ベテランぞろいで野球がうまい。

スピードの無さをバントなんかの小技でカバーする。

出塁したらとにかくバント。

例え打順がクリンナップであっても、その作戦は変わらない。

そして打者全員は徹底して“叩きつけるバッティング”。

超パワーヒッターぞろいのリトアニア野球では、本当に珍しい。

多分ベテランたちが考えた末に選んだ“叩きつけ”作戦なんだろうけれど

絶対に有効だ。このぼこぼこのグラウンドでは、ボテボテのイージーゴロが

イージーにはならないのだ。

1試合で10もショートに球が飛んでくるのは

彼らのそうした作戦があるからだと思う。


さらにロジポリヤのピッチャーたちは

それほど速い球を投げるピッチャーはいないのだけれど

とにかくどのピッチャーも低めに球を集め、フォアボールを出さない。

僕はこのチームと試合をするたびに

「日本っぽいなぁ」といつも思っていた。


そんな彼らが最も警戒というか、嫌がっていたのが

8番を打つ僕だった。

僕が打席に立つと、キャッチャーが「ヤギだぞー」と

指示を出す。お互いに試合で何度も顔を合わせているので

名前を覚えられているのは不思議なことではないのだけれど

僕対応の守備取りがあるらしく、キャッチャーの指示で

野手たちがせわしなくポジションを変えた。

それを見た僕は、気持ちの余裕が出来て

リラックスして打席に立てた。


この日のハイライトは第2打席。

ノーアウトランナー1,2塁の場面で

僕に出されたサインは送りバント。

守備体系を見ると、セカンドの選手が2塁付近に

張り付いて守っていたので

1, 2塁間ががら空きになっていたのを確認した。

僕はバントを1,2塁間に転がすように少し強めに決めた。

ぽっかりと空いたところにボールが転がって、

セカンドがそれを捕球するころには

僕はファーストベースに到達していた。ノーアウト満塁。

そして次の9番バッターのショートゴロ、エラーの間に1点獲得。

相手チームのショートはゴロに対してグローブだけを差し出していって

エラーをした。

僕はそれを見て、どんな状況でも身体全体で止めるようにゴロを捕りに行っている

自分のプレーに自信が持てた。

やっぱこのシリーズ、守備のキーは間違いなくショートだなぁ


このバントヒットで、相手ピッチャーは完全に僕に対して苦手意識を持った。

以降の3打席は全てフォアボールで歩かされた。

相手ピッチャーは、他の相手に対しては別にコントロールも悪くないし

勝負にきているのだけれど

どうも僕に対して相性が悪いと感じているらしく

全然ストライクが入らなかった。


試合は大接戦だった。

観客50人が常に大興奮で、やっている選手たちは皆

息詰まる表情で、1プレー1プレーに全力になっていた。

そして、その選手たちの中で、一番リラックスできているのが

多分、僕だった。

得点は4対3で迎えた9回の表、2アウト2,3塁。

そんな緊迫の場面で放たれた打球も、ショートを守る僕の前に転がった。

それをリズム良く捌きファーストに投げて、試合終了!

マウンドに選手たちが集まって、歓喜のハイタッチ。

そして僕がベンチに戻ると、監督が

両手を上げて、お辞儀するように身体を前後させる

最敬礼の踊りを僕に向かって繰り返した。


それを笑顔で見ながら

『多分、このシリーズのラッキーボーイは僕なんだな・・・』

そんなことを感じた。


第1戦、4対3。
2-1安打、3フォアボール。
守備、10-9アウト。

2007年10 月13日 (土) カテゴリー: リトアニア野球 | 個別ページ | コメント (9) | トラックバック (0)

かえってきた、憂国すぎる男

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「ヤギさん、ただいま! でさ、いま暇??」

「おかえり! 暇だけど、どうして?」

「いまさ、日本食レストランに来てるんだけど、凄いんだよ!!

 とにかく今すぐ来てよ!!」

「え?何が凄いのよ??」

「う~ん☆ 来たら分かるから、今すぐに来て! 5分で来てよ!!」


1ヶ月ほど所用でリトアニアを離れていたマムさんは

ここに戻って来た翌日、そう僕に電話をくれた。

彼は、以前にも書いた

日本の、キャバクラと山本譲二と横浜中央市場を激烈に愛する男。

http://yagitorazo.weblogs.jp/blog/2007/06/post_597f.html


しかしリトアニア到着の翌日に、さっそく日本食レストランに行ってんのかよ!

さすがというか・・・


レストランに到着し、2人で顔を見合わた途端

久々の再会にテンションが一気に上がり、握手する手にも力がこもった。

そしてマムさん、すかさず店員にリトアニア語で何やらオーダーする。

「ねぇ、マムさん。何が凄いのよ??」

「うふふ。これから凄いのが出てくるから、ちょっと待ってよ☆」

そう言っているマムさんのほうが、興奮収まらぬ様子だ。

そして店員が持ってきたものは・・・・・・・


アサヒ・スーパードライ!!!

「ね、ほらヤギさん!凄いよ!!!アサヒ・スーパードライだよ!!!!」

たしかに、まぁ・・・

でも正直、驚くほどのことでも・・・

そんな低めのテンションの僕をよそ目に

マムさんは意気揚々とグラスにアサヒビールを注いだ。

そして僕のグラスにもビールを注いで、「グラスを持て」と急かした。

乾杯☆


「おぉ、やっぱ美味いな~」

一口飲んでみたら、僕のテンションは一気に上がった。

久々に“ビールを飲んだ!”と実感した。


リトアニアにも当然ビールはあって

ポーランドロシア方面からも色々なビールがきているのだけれど

それはどれも麦の感じが全然伝わってこないモノばかりで

「いまオレはビールを飲んでいるな!」という感覚が一向にしない。

そんな微妙なモノをずっと飲み続けていたので

日本のビールの美味さに改めて感動した。


そして調子に乗ったマムさんは、ここで夕食も済ませると言い出し

色々な日本料理を頼みはじめた。

そんなに日本食が食いたかったの?www


数分後、まず味噌汁が運ばれてきた。

ところがマムさん、これを見て顔色を一変させた。

店員を店の奥から呼び寄せ(店員はみんなリトアニア人)

烈火のごとくクレームを付け始めた。

テーブルの前に来た店員は、申し訳なさそうな表情を作ってうつむきながら

マムさんに謝りだした。

「ど、どうしたのマムさん!」

「ヤギさん!これ味噌汁じゃないよ!!豚汁だよ!!!」

えっ? そんなんで店員にクレームしてんのかよ!!

たしかにお椀に注がれているのは、豚汁感丸出しではあるけれども・・・

店員、超低身低頭で謝ってるし・・・

「マムさん、豚汁も味噌汁みたいなもんだよ・・・」

「いやヤギさん、それは違うよ!!

もし日本のお店で、味噌汁を頼んで豚汁が出てきたら大変だよ!!」

そ、そうなの???

「いや、ワタシ豚汁は大好きだよ。でもね、今日は味噌汁が食べたかったの!

それにメニューには味噌汁って書いてあったんだから!!

今日は豚汁の気分じゃないのに!」

すげえな、なんか。味噌汁をちゃんと「食べる」って言ってるし。


そしてマムさんは店員に紙と鉛筆を持ってこさせ

味噌汁と豚汁の中に入っている具材の違いを事細かに説明し始めた。

店員は額に汗をびっしょりかきながら、必死にメモをとっている。


でもこれって、明らかに日本人顔の僕がクレームをつけて

マムさんに言わせているような気がしてきて

なんかすごくこのテーブル居心地が悪いんだよなぁ・・・

店員も、マムさんだけに謝るわけでなく

ときたま明らかに僕のほうを見ながら謝っているし・・・う~ん。


そして、一通りマムさんの話を書き終えた店員は

再度僕に申し訳なさそうな顔を向けた後

うつむきながら奥に消えて行った。

一仕事終えたマムさんは、ほっとした表情でおもむろに豚汁を口にした。


「ヤギさん、ヤベーよ、ヤベーよ!!」

美味いってことか?マムさんの顔が弛緩しきってトロンとしている。

それを見ていたら僕も豚汁が欲しくなったので

先ほどの店員に豚汁をオーダーすると

さっきのクレーム効果か、びっくりするほど速くテーブルに豚汁が到着した。


うん、これは美味い!! 本物だ。

笑顔のまま2人で豚汁を食べ尽くす。

「マムさん、豚汁美味しかったねぇ!!」

「そうだね。でも今日は味噌汁が食べたかったんだよ・・・」

まだ言うか! そしてマムさん

「昔、他の街の日本食レストランで食べたとき
 
料理の中に虫が入ってたことがあったんだよ。

それをね、お店の人に言ったら

お店の人はその虫を取っただけで、料理はそのままにしたの。

ヤギさん、日本ではこんなこと有り得ないでしょ?

日本だったら絶対に料理を全部新しいものに交換して持ってくるはずだよ。

外国で日本食レストランをやっていて、味は日本と違うのはしょうがないけど

そういうところはしっかりとしなきゃダメなんだよ!!」

はい、もういちいち全部、アナタの言う通りでございます・・・・・・


そしてとどめにマムさん

「ワタシ今度、車買い替えるよ。今度は国産車買いたいんだよなぁ

 やっぱトヨタかなぁ~」

トヨタを“国産車”って!!

2007年9 月 7日 (金) カテゴリー: リトアニア生活 | 個別ページ | コメント (9) | トラックバック (1)

冷や水を浴びせやがって!

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くっそ、またはじまったか・・・


部屋のお湯が出ない。

リトアニアのアパートでは、季節の変わり目にお湯が出なくなる期間がある。

それは棟によってまちまちで「オレの所は先週」「オレは来週」

なんて感じなのだが、それは年に2度行われ

『そろそろコートを脱いで半袖を用意しようかな?』

なんていう5月くらいに1度と

『もうそろそろコートが必要だな』

なんて感じる9月くらいにもう1度、お湯が出なくなる。


どうやら夏用と冬用の水道管があるようで

その切り替え時にお湯が出なくなるのだが

なぜかその作業が1週間ほど続き

その間、お湯の蛇口をひねっても

茶色く濁りきった水が出てくるだけだ。

初めて蛇口から流れ出る茶色い水を見たときは、かなり驚いた。

慌てて知り合いたちに電話したのだが、みんな

「あぁ、この時期だからなぁ。

1週間も我慢すれば直るよ、気にするな」

なんてそっけない。しかし1週間お湯の出ない生活って・・・


月曜日、リトアニア生活2度目の“お湯が出ない1週間生活”に突入した。

しかしなんで今週?

まだ暖かかった先週のうちに、なんでやっておいてくれないんだろう?

ここ数日間で一気に冷え込み、いま僕はコートを着て外に出ている。

そんな寒い中、どうやってシャワーを浴びろと・・・


仕方ないので、コンロでお湯を沸かして

バケツに何リットルもそれを溜める。

リトアニアは電気コンロが主流で

しかも僕の家にあるおんぼろの電気コンロでは

なかなかお湯が沸かない。

1時間ほどかけてやっとバケツにお湯を溜める。

そしてシャワールームにそれを持って行って

ちまちまとそのお湯を身体にかける。


こんなシャワー生活をあと数日間も・・・めんどくせ~。

しかしこのちまちまシャワー

リトアニア家庭では、あたりまえのことなんだろうか??


それからこの時期の水、なんともいえない鉄の香りがするんだよなぁ。

洗濯した洋服も、その香りがうっすら付いてるし。

僕の”リトアニアと聞いてイメージする香り”って

もうこれ以外にみつからないんですけど・・・

2007年9 月 5日 (水) カテゴリー: リトアニア生活 | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

食探訪☆リトアニア編

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街から街へ移動。

リトアニアでは、東西南北にどの方向にも適当に車をぶっ飛ばして

1時間ほどすると、違う街に移動できる。

だいたい街と街の間隔は100kmくらいか。


そして街と街とを移動する間、車から観ることのできる景色はひたすら森だ。

とにかく木、木、木。ただただ木。

そんな木々が続くなか、2,3ヶ所不自然に横にのびた小さな道がある。

舗装されていない土のままの道で、その道の先を見てみても

やはり木々が視界をさえぎっているので、何があるのかわからない。

例え行ったところで、ただただ森の中に紛れ込むだけで

楽しそうな予感は何も感じない。


ところが実際に先を進んでみると、必ずといっていいほど泉がある。

それは、「映画のセットじゃないの?」と

誰かに聞いてみたくなってしまうほどに美しくてビックリする。

ピタッと止まって澄み切った水は、とにかく透明で

中にいる小魚がちょろちょろと動くのが分かる。

きっといきなり妖精とか、そんなわけの分からない存在をここで見たとしても

僕は驚かないだろう。それくらいに異世界の空気を放っている。


そしてそんな泉がリトアニアの各地に点在しているのだが

その各地の泉沿いに、必ず1つはレストランがある。

だいたいどれも丸太小屋風に作られていて、木々に隠れるようにポツンと、

そして景色を壊すような看板も無ければ

趣味の悪い場違いな塗装もしていない。とにかく目立たない。

商売をする上では少々もったいない気もするが

考えてみたら、そもそもこの泉まで脚を運べる時点で

相当の土地勘が無いとたどり着けない。

そんな人たちは、当然このレストランの存在だってわかっているはずだ。

宣伝する必要はない。


いつも遠征後の帰り道、みんなとこういうレストランに寄る。

なので、僕は春からほぼ毎週

こう言ったレストランに通い続けていることになる。

毎週来ていると、このあり得ないシュチエーションに慣れきってしまって

感動が薄れるから不思議だ。

世界中どこに行ったって、お金をどれだけつぎ込んだって

そうそうこんな場所で食事ができるものではないのは

わかっているはずなのに。


だいたいリトアニアのこういう所で摂る食事は決まっている。

白米、トマト、そして肉。この3点を1つの皿にまとめる。

1プレート、日本のカフェ飯みたいな感じか。

肉にはバリエーションがあって

豚肉をバーベキューのように串刺しにして、香辛料を振りかけて焼いたもの。

牛肉を薄く延ばして、ステーキしたもの。

鶏肉をミンチにして固めたあと、パン粉で揚げてコロッケにしたものなど

何種類か存在する。


チームメイトとそんなレストランに訪れ、乾杯。

試合直後の移動なので、テンションが高い。

勝っても負けても試合の話で盛り上がる。

あまりネガティブな内容の会話はしない。みんな大人だ。

そして水分補給として飲んでいるビールが、どんどんテーブルから消えていく。

普段冷静でおとなしい彼らが解き離れた瞬間で、テーブル全体が

「がっはっは!!」という笑いで包まれる。

野球、泉、酒、そして仲間

これをシアワセと言わずして、僕は何のためにリトアニアに来たと言えよう。

遠く日出ずる国で、ドロドロの灼熱にまみれているみなさん

僕はいまシアワセです☆☆☆


しかしそんな僕の至福のひとときを一気にかき消す瞬間が訪れる・・・

ケチャップ。

あのな・・・味覚って言葉を知っているか?

しょっぱいって言うリトアニア語には存在しないのか??


料理がテーブルに届くなり

「ごめんヤギ。そこのケチャップとって」

と端々の選手から声がかかる。

それを渡すなり、彼らはどばどばと料理にかける。

その量たるや・・・

10人ほどいるテーブルに新品のケチャップが2本あったとして、

それは一気に消える。いや、たぶん2本では足らないだろう。


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僕の目の前にも料理が届き、ナイフとフォークを手に取り

『さあ食べようか』とお皿を見つめる。

その瞬間、隣に座っているチームメイトがケチャップを持って

僕の皿にかけようとする。

かなりタイミング的にはグッドで

本当にリトアニアは気が利く人たちばかりだなとつくづく思うが

この状況では迷惑でしかない。

「い、いや・・・平気、平気。いらないから・・・」

丁重に辞退する。彼らの表情が曇る。

曇られても、やはりここは引くわけにはいかない。

「ヤギはケチャップが嫌いなのか?」

「そうだね。あまり好きじゃないかな・・・」

そういうことにしておく。

いや、彼らから見たら相当ケチャップ嫌いだろうな。


皿の上にある肉の横には、必ず8角切りなんかのトマトサラダが

最初から添えられている。それにも彼らはかける。

彼らはトマトとケチャップが同じ所から来ていることを知らないのか??


さらに衝撃的なのは、肉を食べる前にスープが運ばれてくるのだが

それにも彼らはドバッといく。

野菜スープなんかの表面が、一気に真っ赤に染まる。

う~ん、そんなかけなくったって最初から味ついてますけど・・・

言っても無駄か。

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本当にここの人々は何にでもケチャップや、そういう類いのソースをかける。

例えばピザをオーダーすると、店員は当たり前のように

カクテルソースのようなものをテーブルに持ってくる。

そしてそれを、熱々のピザの上にドバッとかけて食べる。

どんな種類のピザを食べたところで、カクテルソースの味しかしない。

ジャンクと呼ぶにはあまりにもジャンク。ある意味、すげー発見。

ピザの作り方が、どの店もイタリアのピザ屋のレベルに近いほど美味いだけに

僕の中で凄みが増す。


そんなある日、立ち寄った小さなレストランで

テーブルにあったケチャップを使い切った彼らは

お店の店員に新しいケチャップを催促したのだが

なんと在庫切れで、もうこの店にケチャップは無いと言われてしまった。

そして彼らが取った行動は・・・

テーブルの上になぜか置かれてあった“しょう油”を代わりにドバッと!

本場の僕ですら、そんな量はかけたことないと言うくらいにドバッと!!

そして何事もなかったかのように

彼らはしょう油がたっぷりかかった肉を口に運ぶ。

しょう油問題ないのか?

イタリア人なんかは、あの豆の香りがダメとか言って

みんな敬遠していたのに!!

しかもあの量、肉の味がどうとかって言うより

もはやしょう油を食べているようなもんだろ。やっぱすげーな。


ありえない絶景に囲まれた中、気のおけない仲間たちとの食事は

意外と胸ヤケが伴うものである☆


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2007年9 月 4日 (火) カテゴリー: リトアニア生活 | 個別ページ | コメント (7) | トラックバック (4)

あぁ、栄冠はオレたちに輝く☆

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昨日でリーグ戦の日程が全て終了した。


もつれにもつれたリトアニアンリーグ

最終戦の結果次第で1~3位までの順位が決まる。

僕らのチームは試合前の時点まで1位を走っていたのだが

この試合に負けると3位に転落してしまう可能性もあり

異常な緊張感の中で試合をむかえた。

天候は相変わらずの曇り!

そして観客も今シーズン最高の、41人!!!

ま、全員身内だけどwww


試合は僕らのチームの打線が爆発!

3人がホームランを放った。

何度も言うが、ここでホームランなんてそう出るものじゃないはずなのに。

チームメイトたちのパワーは凄い。

僕はこの試合、1打数0安打、3フォアボール。

ま、3つ出塁してるし、それが得点にからんでるし・・・

守備は完璧で、ファインプレーと呼べる動きもできたので

充分貢献できたかと。


結果、14-4で7回コールド勝ち!!

リーグ戦1位通過決定!!!!


試合が終わり、みんなと歓喜する。

興奮がおさまらず、球場で乾杯しようということになり

近くのガソリンスタンドまでビールを調達

ユニフォームを脱いで、みんなで乾杯した。

ちょうど球場では2軍の選手たちの試合が行われていたので

ビール片手に観戦。初めてリトアニア野球の試合観戦したな。


さて、僕らはこれからプレイオフに突入する。

2位と3位のチームが今週末に試合をして

先に2勝したほうを決勝進出チームとし、

そして来週末から1位抜けの僕らと戦う。

決勝は先に3勝したほうが優勝という戦いで

最高5試合まで行う。プロ野球の日本シリーズみたいだな。

とりあえず今週末、僕らは高みの見物を決め込む。

来月までひたすら試合が続くので、良い休養になりそうだ。

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2007年9 月 3日 (月) カテゴリー: リトアニア野球 | 個別ページ | コメント (5) | トラックバック (1)