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~~キューバ野球はプロ野球~

Cubab_1


「キューバの野球はプロ野球じゃないよ」と言う言葉を

キューバに来る前によく聞いた。

イタリア野球を知ってしまった僕は

どこからどこまでが“プロ”とカテゴライズしていいのか

その境界線が非常に曖昧になってしまっている。

きっと海外の人々から見たら

日本の社会人野球のシステムはプロ野球だと言う人もいると思う。

なので「プロ野球じゃないよ」と断定して話す

彼らの言葉に、逆に興味を持っていた。


今回僕がキューバで知り合った人たちは

おそらくキューバでも裕福な人たちだと思う。

家の中には海外の装飾品でいっぱいで、部屋は何部屋もあり

トイレだって衛生状態良く、ツマミ1つで水が流れるオートマチックだった。


彼らは皆、野球関係者で

野球、ソフトボールの指導を職業として生活している。

いわば“プロのコーチ・監督”。

給料はユニセフから、だいたい月に3万円~5万円もらえるそうだ。


選手たちは皆、給料をもらっていない。

キューバ国内には野球チームが16チームあり、だいたい11月から3月までプレーし

さらにその中で活躍した選手たちを4チームだったか8チームにまとめ

4月から7月くらいまでその選抜チームのリーグ戦を行う。


そしてさらにそのなかでも活躍した数人のみが

ナショナルチームの選手として世界大会やWBCに出場している。

キューバのシーズンオフは8,9,10月なのだが

だいたい世界大会や海外の試合は春、夏、秋と境なくやっているので

ナショナルチームに選ばれる選手はシーズンオフなく、ほぼ1年間野球をやっている。


そしてこれに選ばれる選手たちというのは1,2回選ばれるのではなく

何年間も選ばれるのが常だ。

「10年ナショナルチームでプレーした」というのも

キューバではそんなに珍しいことではないと思う。

で、彼らってどうやって生活しているの??という疑問が浮かんでくる。


人口わずかに日本の10分の1程度の国の人々が

WBCであそこまでの成績を残している。

当然アメリカや日本のプロと遜色のない

自国のリーグで、シーズン中は月曜日を除いた全ての曜日でプレーし

キューバ全国各地を忙しなくバスで移動し続ける。


ここに1つカラクリが存在する。

キューバは社会主義の国だ。

大義はよく知らないが、とりあえず国から給料がもらえるシステム。

野球選手たち(とくにピラミッドのトップにいる選手たち)はこれを上手く利用する。

ある選手は国に提出する書類の職業欄に『土木作業員』と記入し

ある選手は『パン屋の従業員』と記入してあるそうだ。

そうすると国から自動的に3~4万円の給料を毎月もらえる。

さらにナショナルチームに選ばれると特別給がもらえるそうなのだが

これは大会や拘束された日数によって金額が変わってくるらしい。

ちなみに去年のWBCに出場して、日本と戦ったある選手は

あの大会で7万円ほどもらったそうだ。かなり特別な金額らしい。


そしてナショナルチームに何年も選ばれる選手たちは

だいたい所属してるチームが、指導者への道を用意する。

彼らは球団所属の“学生”のような形になり

ユニセフに登録して、指導者の勉強を始める。

数年後、選手を終えた彼らはめでたく“プロの野球指導者”として

初めて給料を“野球関係者”としてもらうことになる。


そして、ナショナルチームに何年も所属し

「キューバの国のために活躍した」とされるスポーツ選手は

野球やその他のスポーツも含めて“特別年金”を手にする。

毎月7万円を自動的に手にすることになる。

日本にも来日経験のある、有名なキューバの野球選手たちは

だいたいこれらの対象者で、もうもらっているか、近い将来もらえるそうだ。

これは毎月死ぬまでもらえるばかりではなく

死後も家族が受け続けることができるそうで

キューバでは最高級の待遇だそうだ。


しかしナショナルチームに選ばれないような

キューバのほとんどの選手たちは皆シーズンオフに仕事をして

日々の生活費をこのときに稼ぐ。


僕の勝手な想像だが、キューバの人たちの月収は

地方によってや職種によっても違ってくるだろうが

およそ2万円~3万円が平均だと感じていた。


ナショナルチームなどに選ばれる選手たちは

所属チームから直接お金を渡されるわけではないが

色々と間接的な保護手段で彼らを野球に集中させ

それに炙れた選手たちは、野球を続けるためにシーズンオフに働く。

(というのは少し建前で

だいたいキューバの野球選手たちは20~30歳で

ほとんどの選手たちはシーズンオフに何もせず、ブラブラしているらしい。

彼らの親や家族たちが、彼らの生活を面倒見ているのが実情らしい)

それと、ある地方で僕に「このユニフォームを買わないか?」と自分の着ている

ユニフォーム売買を持ちかけてきた選手がいた。

上下で5000円。背中に背番号の入ったオリジナルである。

「もうちょっと高く吹っかけた方が良いよ!」

とでもアドバイスしてあげたかったが

「オレの友人にそういうことするな!」と、知り合いにこっぴどく怒られていた。

まぁ選手の中にはこうやって副収入を稼ぐ選手もいるんだなと(笑)


それからシーズン中の遠征生活費

食事や宿、移動用のバスなどは球団が全て面倒見ている。

食事はだいたい球場の一角に、選手や指導者専用の食堂があって

そこに行けば、いつでも無料で食べることができる。

そして試合前のべンチ内にはだいたいパンやフルーツなどが

置かれ、これも自由に食べることが出来る。

とにかくシーズン中、選手たちに不自由は無い。

Syokuji


そしてこれらを踏まえ、キューバ野球に携わる人々に

「キューバの野球ってプロ野球じゃないの??」

と言う質問を何度もぶつけてみた。

皆、一様に「う~ん、プロだと思うけどなぁ」

と発言していた。特に海外を知る選手・指導者たちほど

この言葉を使っていた。

なんかこの状況を見て、余計“プロ”と“それ以外”の

境界線が良くわからなくなってしまった・・・


Boroboro

2007年3 月 2日 (金) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

~~キューバ編・終了☆~~

Tokage


いよいよキューバ出発の日。

あまり感慨はない。近いうちにまた来る予感があるからだ。

正直、キューバ滞在は楽なことばかりではない。

ストレスになることが本当に多かった。

ここにぜひとも書きたいエグい話もたくさんあるのだけれど

またキューバに来たいので、それは次回まで保留ということで(笑)

もう少しこの国の写真を撮りたいなと思ったんで。


さて、それはそうと

これからどこに旅立とうか・・・

早く次の標的を探さなくては。

とりあえずヨーロッパに向かうとしよう☆


Jose

2007年3 月 2日 (金) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

~~世界一の幸せ者たち~~

Kodomo05


おそらく、世界で一番野球に対して熱狂的な街はサンタクララだろう。

街中で一体何人の子供たちが野球をやっているのだろうと思えるほど

道端のどこででも野球をやってる。

そして必ず4,5人の大人がそれをぼんやりと観戦していたりする。

これがサンタクララの日常的光景。


そして、例えばその少年たちが道端で野球をやろうとしたとして

路上駐車している車が邪魔だったとする。

すると、少年たちはその持ち主を探出して

持ち主に「今から野球やるから、ちょっと車をずらして」と頼む。

そして持ち主は、それが当たり前のことかのように、少年たちの言葉に従う。

そして車を移動するついでに彼らのプレーっぷりを観戦していたりする・・・

夢の世界??(笑)


そしてこの街には、世界一の幸せ者たちがいる。

9歳、10歳の少年野球チームの選手たちだ。

彼らは専用の野球場を持っている。

ある日、その球場の壁に『明日、練習試合。14:00開始』

と書かれた紙キレが1枚貼られてあった。


翌日、球場は人で溢れた。

だいたいいつも試合になると、公式戦・練習試合関係なく

500人くらい観客が集まるそうだ。


Kodomo07


平日の14:00、

この小さな街の大人のほとんどがここにいるんじゃないかと思える賑わいぶりだ。

そして入場料1人4円。でっかいコッペパンが買える。

“神様・パレッ”たちの試合の観戦料金も4円。


球場は内野付近に入りきれなかった観客たちが

外野の芝生付近を陣取り、球場全体を囲む。

人で溢れた少年用の小さな球場が、さらに小さく見えてくる。


Kodomo01_1


試合が始まる。

地元のサンタクララ 対 隣り街の少年チーム。

基本的には地元チームびいきの観客たちだが

一生懸命なプレーには敵味方関係なく、惜しみない拍手が送られる。

ヒットを打ったとき以上に、送りバントをしっかりと決めた少年に拍手が集まり

1塁ベースまで一生懸命駆け抜け、アウトになったた少年に大歓声が飛ぶ。


そして、手を抜いたプレーには500人全員が本気で怒る。

球場を囲む観客全員で、球場内のたった1人の野球少年に向かって

「違うよ!今の捕り方はこうだよ!!そしてエラーしたそのあとが大事なんだよ!!

一生懸命ボールを追いかけなきゃダメだよ!!!」と少年にアドバイスする。


1塁けん制でアウトになった少年が、ジャッジに納得いかなかったようで

かぶっていたヘルメットをベンチに投げつけた。

それを見ていた監督が烈火のごとく怒り

ゲームを止めて、少年にヘルメットをきちんと

ベンチ前の用具置き場に置くように指示した。

少年は泣き出し、それでもヘルメットを拾い上げてきちんと置いた。

球場は温かい拍手で包まれた。


彼らのレベルは、正直高くないと思う。

多摩川あたりでプレーしている同年代の少年たちの方が圧倒的に上手い。

でも彼らはこの専用球場で、徹底的にホンモノの野球を叩き込まれる。

技術以前に、気持ちが大事なんだよとサンタクララの大人たちは教える。


そうだった、これこそがキューバ野球。

あぁ、だから“パレッ”がこの土地から生まれたんだなあ。

彼もこの球場の卒業生だ。納得☆


Kodomo02


Kodomo03


Kodomo04


Kodomo06

2007年2 月16日 (金) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (0)

~~出会いは突然、準備のないときほど訪れるものだ~~

Kinba02


ソフトボールの練習が終わり、街をぶらつく。

しかし小さすぎる街なので、ぶらつくにも限度がある。

結局ヒマになって野球場を探す。


キューバで野球をやりたくなったら、野球場にグローブを持って行って

そこで遊んでいる連中に「オレも入れて」と言えば良い。

なんとなくここの流儀がわかりかけてきた。


すぐに適当な相手が見つかり、その彼らたちの仲間に入れてもらう。

キャッチボールをしているうちに監督らしい人が来た。

『監督がいるのか、けっこう本格的なチームだな・・・』と思っていると

監督が僕に話しかけてきた。

「オマエ、ポジションどこ?」「キャッチャー」

「え!いまキャッチャーミット持ってる??」「今はないけど、宿に置いてある」

「取って来てよ!俺ピッチャーなんだけど、今日キャッチャーのヤツが来れないんだよ」

「いいよ」ととんとん拍子に話は進み

ミットを取りに一端宿に戻り、再びグラウンドへ。


途端、グラウンドにいる全員の目の色が明らかに変わった。

みんな僕のミットに注目している。手入れの行き届いたキレイな黄色いミット。

全員が僕の元へ歩み寄る。

「すげぇカッコいいミットだな!」「オレにも触らせてくれよ!」

わいわいと集まり、僕のミットをべたべたと触る。

1人にミットを渡し、その1人は試しに他の相手とキャッチボールをする。

「スパーン!」とキレイな音が球場にこだまする。

残念ながら彼らのオンボロのグローブでは絶対に出ない音だ。

「おぉおおおおお~~~~」と、皆がどよめきに近い声をあげる。


Kinba05


散々色んな人の手に渡って、やっと僕の手元にミットが戻り

監督兼ピッチャーの子の投球練習に付き合う。

速いなんてもんじゃない、140キロは出ている。

キューバには街中にこんなのがわんさか溢れているのか。

でもそれを捕っている僕のことを、向こうもビックリしている。

Imgnage


投球練習が終わり、監督兼ピッチャーと色々話をした。

野球場のすぐそこにあるキリスト教の教会が作っている野球チームだそうだ。

監督兼ピッチャーの彼は最近まで“パレッ”のいるヴィアクララの選手だったそうだ。

そりゃ速いわな。

そして現在大会中で、3回戦を今度の日曜日に迎えるという。

監督兼ピッチャーの彼は、僕が試合に出場できるように色々と試みてくれたが

結局、大会途中からの登録はできないということで

僕の出場は、今回は諦めた。


でもどんな試合をするのか気になったので

日曜日に試合観戦することを伝えて彼らと別れる。

このチーム、気に入った☆

2007年2 月16日 (金) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)

~~バット血走る~~

Asi

日曜日、教会のチームの試合を観に行った。

彼らの元へ近寄ると、ひときわ歓声が起こる。

みんな僕を、いや僕の手にしているものを

ヨダレをたらしそうな笑顔で見つめている。


前回会ったときに「ねぇ、バット持ってない?」と聞かれていたので

試合の日に、僕のバットを持って行くことを約束していた。

挨拶そっちのけで、全員の視線が僕の赤いバットケースに注がれ

早くバットケースを開けろ!というオーラを全員が発している(笑)


そしてケースからバットを取り出すと

「ひぉおおおおお~~~~~~~~」というどよめき。

前回キャッチャーミットを取り出したとき以上の歓声。

「すげ~、俺ミズノの金属バット初めて見たよ!!!」

僕から1人がバットを取り上げると、

「オレに打たせろ!「いやオレが先だ!」と、試し打ちを始める。

気がつくと見知らぬ顔の連中まで試し打ちしている。対戦相手だ。


試合開始。

お互いのキャッチャーは、僕のキャッチャーミットを交互に使い

試合に出ている選手全員が僕のミズノのバットを使って試合をしている。

それを観客席から見つめる僕・・・なんかすごい光景だ(笑)

Kinba04


試合は結局、教会チームが1点差で負けてしまった。

そしてグラウンドから出てきた選手のほとんどが僕の元へ近寄り

この前知り合った、監督兼ピッチャーの彼が興奮気味に

「ねぇ、このバット売ってくれないかな!?20ドルとかで・・・」

と僕に話しかける。

その周りの連中も「うんうん」とうなずきながら

僕の返事を、固唾を呑んで待っている。


そして1人が、やや遠くから僕の元へ激走してやって来たかと思えば

僕のバットを手に掴みながら、僕に向かって

「うぉ~~~~~~!俺、このバット30ドルで買った!!!」

と、顔を真っ赤にして絶叫している。

対戦相手の4番バッターだ。

彼はちょっと癖のある僕のバットを、難なく使いこなし

キレイなヒットを何本も打っていた。

いや、もしあげるとしたら、僕はアンタに使ってもらいたい!

それくらい彼のバット使いは上手かった。

でも、ちょっと待て!気持ちはわかるが20ドルとか、30ドルとか

冗談で言ってるわけじゃねーよな(笑)

キューバのバットってそんなに安いのかよ!!

「日本でこのバットを買うと、250ドルするんだけど・・・」

僕が言うと、全員の肩の力が抜け

「あぁ~~~」などと

明らかに何かをあきらめたときのの声を出している。


僕はこの後、色々と、このバットを使う予定があるので

わざわざキューバまでこのバットを持って来ている。

悪いが今ここで500ドル詰まれてもこれを手放すわけにはいかない。

良かった、あきらめてくれたか・・・


そんなことを思っていると、あきらめの悪い数人が僕に詰め寄る

「オマエ、このバット何年使った?」「1年」

「じゃあさぁ、中古だよね!

ほらオレのこの金歯、3本あるんだけど80ドルくらいだよ!金!

交換しないか!?」

目がホンキなところが怖い(笑)

僕は笑いながらも「NO!」ときっぱり言い切る。

むこうもあきらめない。

「待って!ほら、このアディダスのスニーカー!!100ドル!!!

金歯とスニーカーでどうだ!?」

と言って、おもむろにお金を払われても欲しくない面持ちの

ボロボロでクタクタのスニーカーを脱ぎ出す。

「NO!」

むこうは少々ムッとしながら「このわからずやが!!」という表情だ。

もう埒があかない。


すると物分りの良い監督兼ピッチャーの彼が話題を変える。

「オマエ、サンタクララにずっといるの?」

「いや、もうすぐ出るよ」

「今度はいつサンタクララに来る?」

「秋」

「ほんとか!?またバット持ってくる??」

「うん」

「そうかそうか!じゃ、今度はオレのチーム入れよ!!一緒に野球やろうよ!」

「うん、ありがとう!」


そんなさわやかな一光景をジャマする、先程の金歯男。

「ダメだよ秋じゃあ!!だってオレ秋に軍隊に入隊するから戦争に行っちゃうもん」

これキューバ式ギャグなのか??

しかもこんなにからんでいる金歯男、オマエ、補欠で試合に出てなかっただろ(笑)

Kinba03


みんなと握手して別れる。

金歯男とも握手する。

「おい、またサンタクララに来るんだろ!?」

「うん、秋に」

「おう、じゃあ秋にな!!」

「あれ?軍隊は・・・」と僕が聞く

金歯男は肩をすくめて“冗談”というポーズを作った。


彼らを背にして、僕は一人球場を去る。

絶対にまた彼らに会いに来よう☆

Kinba

2007年2 月16日 (金) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

~~人買いのお時間です☆~~


今回はちょっと、人身売買を兼ねた業務連絡を。


UMEのみなさん、ちょっと遅くなっちゃったけど優勝おめでとう!!

3連覇だってね!

ほとんど僕が関わってないあたりが、なんか感じ悪いんですけど(笑)

まぁいいや。僕から前人未踏の3連覇をしたあなたたちに

プレゼントがあります。 こいつ↓↓↓

Master001


どう?センス良さそうでしょ??

僕がキューバで観た草野球選手の中で、1番上手い!!!

ショートを守ってるんだが、コイツの守備はすごい!!!

僕はシチリア時代、バリバリのアメリカ2Aの選手とプレーしたことがあって

そりゃあもう、すげえのなんのって。

だけど守備に関しては、彼を越してる。猫みたいだよ。


そして注目すべきはその性格!

キューバの貨幣制度ってちょっと複雑で

3ペソがおよそ12円のときと、およそ360円のときがあるのね。

つまり、同じペソでも2種類あるのよ。

だから観光客なんかはこれに慣れてないから色々と騙されたりするの。

まぁキューバの人たちはだいたい穏やかなので、大したことはしないんだけど

ハバナにいるとき観光地に、この手のヤツらがうじゃうじゃいて

「ほら、この3ペソ(12円)にはチェゲバラが書かれてるだろ?
 
レア物なんだよ。オレは親切だから
 
オマエの持ってる3ペソ(360円)と交換してやるよ」
 
なんて持ちかけられたのね。

たしかにチェが書かれてるんだけど、実際は珍しくともなんともないのね。

「そんなことがハバナであってねぇ」って、コイツに話したのよ。

そしたら彼、もう目をキラッキラッさせちゃってさ

「あぁ、コイツ絶対街でやるんだろうなぁ」なんて思ってたら

1週間後、僕に試してきやがった!!!

しかもホンキもホンキで。

近くで見てた、本職は神父さんをしている

野球のコーチにこっぴどく怒られてたんだけど

全然意に介してないの。

「くっそ~あの日本人なかなかやるなっ・・・」

なんて考えてる感じで。

きっとあのあと街で実践したんだろうなぁ。


そしてさきほどのボールの部分の拡大写真がこれなんだが↓

Master002


なにやらボールペンで書かれてるでしょ?

僕が「パレッの大ファンで~」って言ったら

「これパレッのサインボールだよ!200円で売ってあげる」

だって!今オマエ書きたしただろ!

汚いボールなのに、ボールペン部分だけ妙にくっきりと明るいんですけど。

しかも、なんか下手だし(笑)

そしてもし僕がこのボールを買ってしまったら、こいつらこのあとプレーできないのよ。

チームで、この硬球1個しかないから。

そして200円って、元取れてないだろ(笑)

後先考えないこの性格!好きだ!!


どう?今年のドラフト1位に!!

チームにはこういう曲者が1人くらい必要だと思うのよ!

でね、試しに聞いてみたのよ!!「日本に行ってみたいと思わないか?」って(笑)

そしたら「日本?女の子キレイ??」と

もう絶対に聞いてくるだろうなってことを

その通り聞いてきやがった、よし合格!!(笑)


で、どうすりゃUMEにコイツ引っ張ってこれんだろ??

草野球留学とかさせるか(笑)

2番・ショートがキューバ人って、なんか格好良すぎだと思わないか??

2007年2 月16日 (金) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

~~泥酔する女子を久々に見た~~

Santi04


サンタクララに来て

なぜかソフトボールチームと一緒に行動することが多くなり

「ヤギ、明日あのグラウンドに9時集合な!」

とか、スケジュールを勝手に押さえられ

かと言って観光するような気もさらさらないので

次の日についグラウンドに行ってしまうと言う日々を送っていた。


そして知り合いから「オマエ、サンティアゴ デ クーバに興味ある??」

と聞かれ「何それ?」「キューバの右側にある街。野球が盛んだぞ」

とヨダレモノの一言を聞く。

「行きたい!」

「そうかそうか!

よし、俺たちは明日から遠征でサンティアゴに行くんだよ

オマエも一緒に来い」

こうして、ヴィアクララ女子ソフトボールチームと一緒に

サンティアゴに向かうことになった。


Santi01

バスがすごい!

「50年前のバスだから・・・」なんて運転手は言い訳していたが

嘘つけ!絶対にもっと古いだろ!!と言いたくなるアンティークっぷり!!

裏原宿あたりで、このバスに似た

お洒落なブリキのバスを何度も見かけたことがあるのだが

風体こそ似ているが、おそらく中身は全然違うだろう。

乗っていると、30分もせずに尻がつらくなる・・・

イスなんてシャレたものはこのバスにはない。

腰と尻の辺りに、薄っぺらいプラスティックの板があるだけだ。

そしてバスは、揺れるなんてもんじゃない。

相当に三半規管の強い人でも、まず目が回るだろう。僕がそうだ。

さらに、エンジンが「グォオオオ!!」と

耕うん機みたいな爆音を常に鳴らすので

クラブさながら、耳元に口を添えて大声で

「あのさぁ!」「あぁっ!?いま何って言った!?」

聞き返したところで、まともに理解できる可能性はほぼない。


1時間おきくらいにバスを一端停めて休憩をとる。

さすがにキューバ人たちも、このバスに長時間閉じ込められるのはつらいようだ。


Santi02


Santi03


日本の田舎にもある、農道にぽつんと野菜だのイモだのを売っている店の前に停まり

勝手にその店の裏手のトイレを使う。トイレと言うか『枠』。

木の枠で囲われた桶みたいなところに

命中するようにコントロールしながら排泄。そして水で流す必要は無い。

むき出しのボットン便所みたいな感じだ。

そして、このトイレに並ぶのがかったるい連中は茂みに入り

用を足している。込み入った話でアレだが、小はティッシュなし

大になるとティッシュが必要らしく

みんなで1つのロールティッシュを投げっこしながら

用事を済ませている。


しかも、「あぁすっきりしたぁ」と言わんばかりに

チャックやベルトなんかをずり上げながら

立小便後のオッサンのような感じでバスに戻って来る

14歳から34歳の女子全員がだ。なんか、すげえカルチャーショックだ(笑)


そして朝の8時、監督(知り合い)が

ラム酒を買って選手みんなに振る舞い始める。

宴が始まった。 歌い、踊り、飲む!


Santi05


彼女たちはこのあと、午後3時から練習試合を1つ控えているのだが

完全に「そんなことはどうでもいい」といった雰囲気だ。

どんどんラム酒のボトルが空いてゆく・・・


ついには泥酔者が出始め、酒の肴として僕が餌食になる・・・

酒をガンガン注がれ、イッキ強要。日本語の歌を独唱させられ

とどめに

「ヤギ、腰触れ!腰触れ、ヤギ!!」

と、大合唱でのご指名を受ける。

おもむろに立ち上がって、腰をカクカクとやる。

「振り方が甘い!」と、ゲラゲラ大爆笑する女子たち

すげぇな、キューバ女子・・・


Santi055


そして途中バスを降りて1試合、その後

腹ごしらえにビール屋に行き、さらに浴びるほどみんなで飲み

さらに乗り込んだバス車内の祭りは激しさを増し

運転手以外のほぼ全員がぐでんぐでんになりだし

数人が窓に顔を押し出し、口から何やら出し始めた夜中ごろに

バスはサンティアゴ デ クーバに到着した。

Santi06_1

Santi07

Santi08


彼女たちはこの数時間後の午前8時から

連続して4試合をこなさなければいけない

そんなことを百も承知で、この旅行程・・・

ラテンってすげぇな~。


Santi09

2007年2 月16日 (金) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)

~~キューバ製・装着具合は各自お確かめの上・・・~~

Sagamigom1


ソフトボールの試合を観戦していた。

すると、僕の座っていた席の足元にコンドームが落ちていた。

ここキューバでは夜の野球場は、男女の社交場となっているので

コンドームが落ちていてもあまり珍しくは無いのだが

つい形状に目を見張ってしまった。

使用前の時点でベロベロな上に、あのわっかの部分のストッパー部分が無い。

「おっ!」とつい声をあげると、僕の隣に座っていた女子ソフトの選手が。

「コンドームが落ちてたくらいで、何、乙女みてーな声出してんだよ!?」

とでも言いたげな表情でコンドームを掴み

「まだ使ってないやつだよ」と僕のヒザの上にそれを置いた。

この子、14歳です。すげぇ落ち着きようだな・・・


あ、ちなみに日本で見かけるようなスタンダードタイプもキューバにはあります。

破かれた包装の袋が外野の芝にたくさん落ちてます☆


Imgsagamigom2

2007年2 月11日 (日) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

~~マニア・よだれモノの逸品~~

Mazzacuba


ついに“キューバのバット”に触るときが・・・

はじめ人間ギャートルズの“伸びる肉”に

実写で出会ってしまったときのような衝撃だぜ☆

2007年2 月11日 (日) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)

~~ホントに何もないんだよ!!~~

Santacentro


サンタクララのメイン通り。

八百屋には、だいたいオレンジを5個くらいをまとめてのせたザルが3皿。

この日の商品はこれのみ!ファンキーだよなぁ☆

2007年2 月11日 (日) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)

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