ついにトーナメント戦開幕!
早朝に起きて、1人でランニングなんかを済ませ
万全に体調をととのえ、球場に乗り込んだ。
チームメイトもやる気充分でテンションが高い。
「今日は良い日になりそうだ」そんな予感がした試合前。
ところが審判が現れない・・・
今日の試合はコッパイタリアという、れっきとしたトーナメント戦なのだが
なぜか試合開始時間になっても審判が来なかった。
両チームの監督が話し合う。
結果、トーナメント戦ということはさて置き
相手チームもはるばると、4時間かけて我らがスタジアムに来たことだし
練習試合でもやろうということになった。
「うん。オッケー☆」
何か吹っ切れた。
実は日本に戻る日はもう決めてある。
この日に練習試合をやるということは
トーナメント戦開始が来週以降に順延するということで
逆算をしてチケットを購入した僕の計算は狂い
僕はトーナメント戦中に帰国することもあり得ることになる。
でも、そういうことはどうでも良くなった。
自分でも不思議だったが「まぁ試合ができるんだったら何でも良いや」
という気持ちになっていた。
シチリアで野球をやって2年、何となく最近わかってきた。
ここで野球をやっている人々は
「野球ができれば何でも良いよ」という気持ちの選手たちが本当に多い。
僕も「イタリアで野球ができれば何でも良い」と、
街中をを探し回ったころの初心が
ここを離れる今頃になってよみがえってきている。
練習試合を始める。
ところが我がチームには10人、相手チームには9人しか選手がいない。
我がチームの10人目はファールボールを取りに行ったり
バットボーイをやったりと、色々とやらなければならないので
実質余っている選手がいない。審判役を務める選手がいない・・・
そこでチームメイトが
「おいヤギ。今日オマエの知り合いが観戦に来てるだろ。
あの人は日本人だよな!?ってことは野球のルールも知ってんだよな!?」
「・・・・・・・」
「いや、だからさ、あの人に審判やってもらおうぜ!!」
おい・・・それはいかんよ・・・
オマエら、審判に対してはまったく融通利かないだろ??
例え遊びだろうが、シャレになんない抗議とかすんじゃんかよ。
こっちは何度もそんなエグイ場面見てんだよ(笑)
僕が断固拒否すると
「なんだよー。オレ、外国人の審判で野球やってみたかったんだよ!
あ、なんだったらヤギ、オマエが審判に・・・」
結局、各キャッチャーが審判も兼任するということでまとまる。
あとここで数試合しかできない僕が
せっかくのチャンスに、審判はちょっとキツいです(笑い)
9月になったシチリアは、もうすっかり秋風が吹いている。
春の野球開幕とともに始まった、バカみたいな暑さももうすっかり収まり
のどかな気候の中で、のどかに野球をした。
ファーストへ打ち損じたポップフライの音が、気持ちよかった。
「日本人だからルールがわかる」
マジっすか!?
勉強します・・。
投稿情報: chihirock | 2006年9 月 5日 (火) 22:17
>チヒロック
あ、あなたは必要ないです。
チーム・パレルモ公認チアの地位を確保済みなので(笑)
いまだに「おいヤギ、俺が東京に行ったら
あの子との飲み会セッティングしてくれんだろうな!?」
と数人が言っておりますが(笑)
投稿情報: やぎ | 2006年9 月 6日 (水) 08:19
来るなら恋☆
あたいのことは、「俺のトーキョー」って呼んでもらうよ!!!
私の「ぶちかまっせーー!!!」は、やぎちゃんの「しまってこー」同様、
パレにおける野球用語として燦然と輝くことでしょう。
投稿情報: chihirock | 2006年9 月12日 (火) 16:35
>チヒロック
サッカーちっくな「オレの東京」もいいが
格闘技色の強い「オレだけの東京」もなかなかステキ・・・
って、何言ってるのか誰もわかんないか(笑)
「♪ビッラ、ビッラ、ビッラー!」
(ビールのことね。元ネタはもちろん・・・)
も定着しました、キャップ!
投稿情報: やぎ | 2006年9 月14日 (木) 11:08