今日は例の「オレはバレリアだ」の女の子の家に行った。
朝の9時に野球場入場門前で待ち合わせ、軽くお茶をする。
お昼前になって彼女の家族と
それから野球チームの家族と合流し彼女の家に行って
お昼ご飯を食べ始める。
2時間ほどがっつりと食べ続け休憩タイム。
みんなソファーに横になり眠り始める。
僕も1時間は寝ただろうか。立ち上がって部屋を出ると
外に例の日本通の彼女がいた
「あの・・・コウダクミの歌でわからない歌詞があるんだけど
訳してもらってもいい??」
冷や汗かきながら、なんとかこなすと
それを見ていたスポンサー、つまり彼女の父が
「ヤギにコウダクミの曲を歌ってあげなよ!!」と提案し
カラオケセットを倉庫から持ってくる。
おもむろに歌い始めた彼女は完璧な発音で
倖田來未の曲を歌いっていた。
しかもものすごく上手い。僕が拍手すると
「今度はヤギと2人で歌いなよ!!」と無理難題をふっかけやがった。
そして「REAL EMOSIONなら私が作った歌詞カードがあるけど・・」
と歌詞カードを渡される。
オレ、シチリアにて倖田來未を熱唱ですよ☆
それを聴いてみんな起きだし、ビールを開ける。夕方の4時。
そこから9時くらいまでひたすらアペリティーボタイムが続く。
ビール、ワインなんかを飲みながらポテトチップス、ピーナッツ、ピスタチオ
そしてバーベキュー肉なんかを食べる。
少しでも口が止まると「ヤギ飲め!」「ヤギ食え!」と言われる。
そのうち、肉を流し込むためにビールをがぶ飲みするようになる・・・
「うん、ヤギは飲むなぁ☆この酒も飲んでみる?」
奥からシチリアで作られるグラッパみたいな酒が出てくる。
そして夜10時、パスタの登場である・・・
さすがにこの時間から
食事が始まるとは思っていなかったので躊躇するが
パスタは食べないわけにいかない・・・
イタリア家庭に招かれた際の僕のセオリーは
「パスタとカポナータは出されたら褒め倒せ」
「そしてパスタは3分以内に食え」
である。
カポナータは、ナスを使ったシチリア料理なのだが各家庭で味が全く違う。
マンマは自分のカポナータに完全なる自信と自負を持っている。
「これよりあそこのほうが美味かった」
なんて言った日にゃあ
2度目の食事会に呼ばれる可能性は、まずないだろう(笑)
そしてパスタ。コイツを食べている間は「がむしゃらに」そして「速く」が基本である。
3分を越すと「あぁ~パスタが冷めちゃう!私のパスタ美味しくないの?」
と、横やりが入る。
極論を言うなら、この2品さえ褒めておくと
次の機会に、スペシャルシチリア料理が待っている可能性が非常に高い。
いずれにせよ、なかなか緊張感のある2品である。
そんなこんなでパスタをがっつりいった後
肉がどっさり出てきた。
そして「日本人のオマエのために」との注釈付きで
僕だけに魚料理が振舞われる・・・
空腹のときに食べたら、さぞかし美味いんだろうな、これ・・・
〆はデザート。シチリア特有の重いケーキたちがどっさり。
それを流し込むための食後酒まで出てきやがった・・・
そして1通り食べたころには、時計は0時を過ぎていた・・・
ここに12時間もいるのか!!
そして休憩の1時間以外、食べ続けてたよオレ・・・
肉はトータルで2キロは食べたんじゃないか?
酒は何リットル摂取しただろうか?
彼らは食べ方がスローなんじゃなく
猛烈なスピードで、ひたすら何時間も食べ続ける。
ものすごい量をひたすら食べるので、単に食事の時間が長いだけだ。
数年前に日本で「身体のためにイタリア人のスローフードを見習いましょう」
みたいなことやってたが、止めといたほうが賢明だと思う☆