人間の欲とは、どこまでも深いもので
数週間前に「キューバ料理最高!」とのたまわっていた僕が
いまや「納豆かけご飯食わせろ・・・」と、完全にグロッキー気味だ。
確かにキューバ料理は美味い。ただ、バリエーションが少ない。
少なすぎる!! 10日やそこらの滞在なら我慢もできるが
1ヶ月間ほぼ同じような料理を毎回食べるのは、日本人には無理な相談だと思う。
日本食ってすごいよなぁ。バリエーションが豊富だもの。
グロッキー状態でキューバの街を歩いていると
“インターナショナルレストラン”という看板を発見!!
さっそく入ってメニューをのぞくと
・ピザ大
・ピザ小
・スパゲッティ大
・スパゲッティ小
と4項目だけ書かれている・・・
要はピザかスパゲッティしかないってことか。
ピザは街中のあらゆるところで売っているので、もう食べ飽きている。
スパゲッティをオーダーしてみた。
そして出てきたスパゲッティは
「おい! 15分は茹でただろ!?」
と聞きたくなるほどフニャフニャのパスタで
まるでコシがなく、水分を吸い過ぎてふわふわしている。
そして、ミートソースらしい赤いソースは、おそらく少量のケチャップとタバスコである。
味はただ酸っぱいだけの、辛味の消えたタバスコ味。
酸っぱいスパゲッティ・・・不味いなんてもんじゃない。
この後、他のお店でもチャレンジしてみたが
やはり似たようなスパゲッティが出てきた・・・
これを、もしイタリア人が食べたら・・・きっとアイツらのことだ
目の皮をひんむきながら、鬼の首を取ったかのごとく
「こんなのスパゲッティじゃないよ!マンマ!!」とか叫び出しそうだ。
僕は日本人なので、1,2度ならこれも笑って食べられるが
「やっぱりこの先も浮気せず、キューバ料理を食べるしかないのか」
と腹をくくった逸品であったことは間違いない。
この後わかったことだが、どうやらキューバ人の頭の中では
洋食(外国の食べ物)=スパゲッティという感覚があるようで
ある家の食事に招かれたとき
「ヤギが食事に来るならスパゲッティにしようかしら」
と言われて、あわてて否定しておいた。
「僕はキューバ料理が大好きで、何でも食べられます!!コングリ大好き!!!!」
“俺様にあのスパゲッティ出すんじゃねーぞ、このやろう!”という暗喩である。
しかしそれから数日後、またキューバ料理に飽きた僕は
インターナショナルレストランの
例のスパゲッティに想いを馳せているのである。 なぜだ!?(笑)
キューバのスパゲッティは開国前の味がする
やぎちゃんは、チャレンジャーだなあ・・。
でも昔さ、日本に「パスタ」なんて言葉はなくて「スパゲッティー」だった、ナポリタンしかなかったころみたいだね。
私は小学生の頃「男の料理」って本で料理(男の)を学び、そこで「ペペロンチーノ」を習得したのだが、家族以外には内緒にしておいた。
ぐにゃぐにゃに茹でないと、笑われた時代である!
投稿情報: UNIKO | 2007年3 月16日 (金) 13:14