~洗礼~
パリから、キューバ・ハバナに向かう飛行機に乗る。
しかしいつになってもハバナ行きの飛行機は飛ばない。
乗り継ぎの客を乗せるために、入り口を開けたまま時間待ち。
1時間、2時間と過ぎて行く・・・
乗客は文句1つ言わず、それぞれ思い思いの行動。
どれくらい待ったのか、感覚が麻痺しかけたときに
ゆっくりと飛行機が動いた。パリを離れる。
そしてハバナの空港に到着するなり、入国審査の長い行列。
2時間待たされる・・・
そして待つ間、4回の停電・・・
審査を終えて荷物置き場に・・・荷物がない。
荷物が届いていないことを証明してもらうための書類が手元にくるまで1時間・・・
そして係員の一言「荷物は明日か明後日か、明々後日に着くと思う」
予定よりどれだけ遅れたのだろうか?
ロビーで待ち合わせていたはずの人はもうとっくに帰ってしまっただろうと思うと
何食わぬ顔で入り口で待っていた。
時計を見ると、待ち合わせから6時間後を指していた。
空港を出ると、ムッとする湿気が全身にまとわりついた。
辺りには街灯が何本も立っているのに
灯っているのはそのうちのわずか数本だけ。
足元すらおぼつかなくなるほど薄暗い。
車に乗る。50年も前のアメリカ製。
エンストを繰り返し、道中ついに車は止まり
ボンネットを開ける運転手。
街灯すら灯らない暗闇の中で、手慣れた作業をテキパキとこなしているようだ。
暗闇に慣れていない人間には、単なる暗闇にしか映らない。
運転手は意気揚々と引き上げ、再び運転席へ。
きっと僕を送り届ける数十分後までは問題なくエンジンは動いてくれるだろう。
それで充分とでも言いたげなエンジン音と、鼻歌を歌う陽気な運転手。
この土地の流儀に従うしかなく
だからこそ異邦の彼方から訪れた来訪者が従いたくなる、どろんと流れる時間。
カリブの洗礼。
ついにキューバの土を踏んだんだなあ。
何だか感動するよ。
行ったからにはどんな困難も楽しむしかないよなあ。
社会主義国の社会を味わってくれ!
投稿情報: たかし | 2006年12 月27日 (水) 11:23
syakaisyugi tte sugoi !!!
mono ga naindamono !!!!
sihon syugi tte sugoi !!!
mono ga arundamono !!!!
投稿情報: yagi | 2007年2 月13日 (火) 02:49