最近部屋が暑い。
普段シチリアは、夜は意外と過ごしやすい。
昼間の暑さを、夕暮れ時からの風が取り払ってくれる。
その風がすごく気持ち良い。
夏=クーラーというような環境にいた僕には
部屋にあるエアコンが飾りになったまま電源を入れる必要の無い
今の環境がいまだに信じられない。
ただ、風が止まる日が月のうちに数日ある。今だ。
昼間の暑さが街中に残り、特に室内は座っているだけでも
じんわり汗が出てくる。まるで日本の熱帯夜のようだ。
こうなるとやることは1つ。ベランダに出る。
部屋にいるよりは若干涼しい。
ボーっと街を見渡す。気が付けばどこのベランダにも
僕と同じような考えの人たちがたくさんいる。
そして、僕のベランダは隣の部屋とつながっているので
よくお隣さんと顔を合わす。
大学生と職業専門学校に通っている子たちで
大して勉強もしていないので、毎日バカみたいにうるさい(笑)
朝から晩まで歌っている。
そして料理が不得意なようで、よく宅配ピザをオーダーしている。
ピザが届くと同時に、僕の部屋のブザーが鳴る。
「ねぇ、ウチでピザ食べない??」
1枚がバカみたいにデカイので、残飯処理係として僕が指名される。
そして僕は自分の冷蔵庫からビールを取り出して
のこのことお邪魔する(笑)
食後、おもむろにまた誰かが歌いだす。
僕が思うに、世界中で1番歌の上手い人たちが住む国はイタリアだと思う。
彼女たちがさりげなく歌う歌たちは
普段のうるさい彼女たちからは想像できないほどキレイな歌声だ。
いつもこれを聴くと、隣に住んでいてラッキーだったと思う
そして最近、よく彼女たちから外出の誘いを受ける。
理由は「部屋にいると暑いから」
「どこに行くの?」「街をぐるっと歩いて散歩するだけ」
「・・・・・・」「どう?私たちと来る??」
丁重にお断りする。練習後でへとへとなのに
街を散歩だけっていうのは、さすがに・・・(笑)
そして彼女たちは数時間後、歌いながら部屋に戻り
眠る時間になると、ベランダ越しから必ずと言っていいほど声がかかる。
エアコンのタイマーのやり方がわからないらしい。
何度教えても覚えないので
紙に「①電源を押す②タイマーと書かれたボタンを押す―――」
などと書いて渡した。
この前彼女たちの部屋に行ったとき、そのメモ書きが壁に貼ってあった。
いい加減覚えろよと思うが、彼女たちにとってはそんなことより
歌を1つでも覚えるほうが重要なんだろう。
僕もそれでいいと思う。
ベランダで一緒にUA歌ってみてよ!
ちなみにマリアちゃん(Salernoのママ)は
Stonata(音痴)でした…
でも街のあちこちにちょっとしたオペラ歌手がごろごろだよね
投稿情報: みけった | 2006年6 月22日 (木) 13:07
いつも楽しく読ませていただいています、渡部さんの弟子(ワークショップ2期AM)です昨年10月で定年になりましたが継続で働きながら気持としては写真に集中、其のうちイタリアに度をと思っています。
投稿情報: 橋本達也(2B2期AM) | 2006年6 月24日 (土) 05:21
コメントが消えたのかな、いつも楽しく読ませていただいてます、ぜひイタリアに伺いたい。
投稿情報: 橋本達也(2B2期AM) | 2006年6 月24日 (土) 05:23
>みけった
UAか、ありだな。みんな好きそう。
イタリアの音痴は日本の音痴よりきつそう。
意外な場で歌わされるじゃん。
日本人で良かったわ☆
>橋本様
おぉ!!!!!
すいません、師匠の名前が出ると緊張が(笑)
メッセージありがとうございます。
ワークショップを始めたきっかけには僕も少し絡んでいるようです。
「コイツ(僕)に教えられるくらいなら誰にでも教えられるわ」
と開講したそうです(涙)
イタリア、良いですよ。
かなりフォトジェニックな国です。
そしてぜひシチリアに!!
あ、師匠も連れてきてください!!
なかなか来てくれないんです(笑)
投稿情報: やぎ | 2006年6 月24日 (土) 08:15