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八木虎造〜世界中で野球する男〜

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~~早起きは運命を変える~~

Clara11


キューバに来てから、なぜか毎日朝早く起きている。

なぜか朝9時以降まで寝ていた例がない。

朝早く起きて、朝食までの間

外に出てランニングをしたりしている。


よく避暑地とか、海岸沿いで午前中から快活にランニングしているオッサンを見るたびに

「なんでこのオッサンは朝っぱらから元気なんだ??」とか思っていたものだが

いま、僕がそれになっている。

朝のランニングは気持ちが良い。


そして、非常に小さな街にいるせいか、初対面だと思った人から

「オマエ、朝ランニングしてただろ?」などと声をかけられたりする。

中国人顔の人間など、この街に僕以外見かけないので

すぐに記憶されるのだろう。


さらに、僕の知り合いも誰かから聞いたようで

「朝、走ってるんだって?」と僕に聞いてきた。「うん」と返事すると

「オレ、女子ソフトボールの監督やってるんだけど

 オレたちが練習してる間、グラウンド使って良いよ。」

と言ってくれた。さっそく練習日を聞いて、グラウンドに行く。

若い子からベテランと言った感じの人まで

3,40人くらいはいるだろうか?

知り合いは選手たちにノックをしたり

怒鳴り声に近い音量で彼女たちに指導していた。


練習時間が意外に長くて、僕自身の練習はすぐに終わってしまったので

時間が余ったついでに、球拾いをしたりして知り合いを手伝う。

そしてなんとなく彼女たちのプレーを観ていたのだが、異常に上手い。

「すごい、すごい」なんて僕が関心していると、知り合いは

「そうだろう、オレのチームは強いだろ!

あの子が元キューバ代表、あの子は現代表

それからあの子は今代表でクリーンナップを打ってて

そんであの子は現キューバ代表のエース。

その隣にいるのがキューバ代表の元エース・・・」

おぉ~!あの子が現エースか!迫力満点だ。


そして僕は元エースの風貌に一目惚れした。

頭に巻いたストールが、レゲエ歌手のマーシャグリフィスっぽく感じる。

長い手足からダイナミックに、それでいてしなやかな投球フォーム。


隣では現エースが投球練習していて

彼女の、最初から最後までパワフルで

躍動感たっぷりのフォームは迫力満点で

“今脂が乗り切ってます!”と言った雰囲気を全身から発している。


でも、やはり美しさでは元エース。

右腕を高く突き上げてから投げるのが特徴で

見ていて本当にうっとりする。

ソフトボールに芸術点があったら10点満点間違いない。

「良いもの観たなぁ」と言う気分にさせられる。


そして投球練習も終わり、選手たちが皆一緒になってランニングをしたのだが

彼女はその中に加わらず、一人ベンチでたばこを吸っていた。

渋すぎる!江夏のような風格だ(笑)

いやー、良いもん観たわ☆

2007年2 月10日 (土) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)

熱血!ソフトボール・ブログ!!!

Clara12


練習前にキューバ代表の現エースとキャッチボールをしていた。

僕は、相手に『ん?コイツ意外と上手いのか??』と思われたようで

僕に対して色々と試しの変化球を投げてくる。僕は何とか対応して捕球する。

「ヤギ、ポジションはどこ?」「キャッチャーだよ」

その瞬間、エースの目の色が明らかに変わった。

そして「ヤギ、上手いね」キューバの現エースに言われたこの一言が

僕を新たなる世界へ導く・・・


どうやらキューバ代表の現エースに気に入られたようで

彼女の投球練習の時間になると「ヤギ、キャッチャーやって」と、お声がかかる。

実際は気に入られたと言うよりも

他のキャッチャーやコーチなんかは他の事で忙しく

手が空いているのが僕だけという気がして仕方がないわけだが・・・

ピッチャー6人に対して、キャッチャーが3人。

でもキャッチャーの2、3人目は

この現エースのストレートをほとんどまともに捕れていない。

エースが目を輝かせた理由が解かった気がした・・・


中学生のときからキャッチャーをはじめて、早20年弱

色んな人の球を受けてきた。イタリアでは150キロの球を体感し

150を超えると次元が変わるんだなぁとかぼんやり思いながら

手のひらを“突き指”したりした。

でも「キャッチャーはこれで当たり前だ」なんて呑気な気持ちだった。


そんな僕が、生まれて初めて「キャッチャーって怖い」と感じている。

まず、下から、しかも謎な腕の振り方で、なんであんなに球が速いの??

そしてチェンジアップ。速球のときと全く同じ腕の振りから

なぜかものすごい遅い球が放られる。キャッチャー歴の長い僕ですら

チェンジアップだとわかっていても待ちきれず

ホームベース付近までボールを追いかけて

素人のようにミットを動かして捕りに行ってしまう。

水島新司先生が描くとしたら

彼女の投げたチェンジアップの球に絶対ハエが止まっているはずだ(笑)


そして、現エースの「じゃ、次ライズ行くから」この一言が恐怖で仕方がない。

ライズとはライズボールと言って

下から上に浮き上がってくるような変化をする球なのだが・・・

こんなの捕れるわけねーだろ!ホントに球が浮き上がってくるんですけど!!

水原勇気って存在するんですね☆


もう意地で捕るというか、なんとかグローブに当てて

球が後ろに逸れることだけはないように心がけながらキャッチャーをやる。

捕れないまでも身体で何とか・・・この姿勢が現エースに気に入られたようで

練習後「明日、私たち午前中から練習だから絶対来てね!」と

強制的に明日の僕のスケジュールを押さえてくる。

まぁ練習場所が確保できたし、元々大してやることもないし・・・などと思いつつ

生まれて初めて芽生えたキャッチャーに対する恐怖感・・・明日も受けんのかよ・・・


それから2週間「ヤギ、投球練習」「ヤギ、ライズ」

この二言が怖くて仕方のない日々を送る。

さながらパンチを打たれるだけのスパーリングパートナーの心境。

10何年かぶりに指先をつき指しましたよ。


数日後、練習試合があって観客席で観戦している僕に

球場内から「ヤギ、投球練習」と笑顔もなく、ごく当たり前の表情で手招きされ

『え???球場に入るの???』『そうだよ!とっとと入って来いこの野郎!!』

とジェスチャーで会話。このときの投球練習の緊張感と言ったら・・・

練習試合とは言え、観客がけっこういる。

みんな、ベンチ付近にいる中国人(僕のこと)のキャッチャーっぷりを

試合以上に熱視線で見つめている。

しかも僕が後ろに球を後逸した途端

球は確実に内野グラウンドに入ってしまうスタジアムの構造なので

後逸だけは絶対に許されない。

そして相手ピッチャーはキューバの現エース

いつも以上にふてぶてしく、不機嫌な表情が印象的だ。

しかも相手チームのヤジが相当酷いようで

試合自体、非常に殺伐とした雰囲気。

球場内の緊張感がかなり嫌な感じだ。


それから周囲の反応が悪いことにちょっとカチンとくる。

おい、ソフトボールなんてまともにやったことのない人間が

キューバ代表のエースの球を捕ってるんですよ!

もっと周囲が「オマエ良いねぇ!」とか褒めても良さそうだろ!

現にソフトボールを何年もやっていても捕れないキャッチャーもいるわけだし。


さらに知り合いの、僕に対する人遣いがどんどん荒くなっている。

投球練習が終わりグロッキーになって木陰で休んでいたりすると

「おーいヤギ!こっち手伝えよ!!」

と言って僕を働かせる。


現在、自分の練習そっちのけで、なぜか彼女たちと練習し

毎日ボロボロになっている。

2007年2 月10日 (土) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (0)

koko ha RAKUEN !!

Uooooo!!
mada 2gatu ni natta bakari kayo !!

genzai HAVANA wo hanareteirunode
NET kankei ha hotondo matomoni dekiteimasen.

minasan genkidesuka ??
iroiro MESSAGE arigatou !!

boku ha mainiti CUBA no taiyouni abinagara
hebereke ninarumade asondeimasu !!

soredaha, mata !!

2007年2 月 1日 (木) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

12月25日分

~~対決!世界代表VSキューバ代表~~

Taiketu1


キューバに来た観光客が、とりあえず誰でも訪れるであろう大きな広場に

写真屋のおっさんが3,4人いる。

観光客相手に写真撮影をしているのだけれど、カメラがすごい。

4X5??なんだこれ???見たことないぞ・・・

いかついカメラに一気にとりこにされ、おっさんに近づく。

僕は、一番顔立ちの格好良いおっさんに写真を撮ってもらうことにした。


撮影前に色々と説明を聞きつつ、質問する

「レンズか?・・・コダックだ!」

と言い切るおっさん、ホントかよ(笑)


そして撮影。

撮り方がかなり複雑で、まず僕を階段に座らせる。

そして「いいか!動くな!!!」と、脅迫に近い声で命令。

ぼくがピタリと動きを止めたところで、シャッター・・・

いや、シャッターは無い。

カメラの先端の飛び出ているところのキャップを外す。

そしておっさん、おもむろに「い~ち、に~、さ~・・・」

と数え、何やら納得した後、キャップをとっさに閉める。

あ!これピンホールカメラじゃねーか!!

レンズなんかついてねーぞ!!!


そしておっさんは、僕に作業工程を説明するため、近くに呼び寄せ

僕が手元に持っていたカメラにいちべつくれたあと

「おまえのカメラはデジタルか?オレのもそうだ。

いいか、すぐにスタンプできるからな」

と、もうこの広場で1000度は繰り返したような決めゼリフを口にしつつ

ニヒルな笑みを蓄える。

はるか東、黄金の国から送り込まれた

“超最新式デジタルカメラ・プロ仕様”を見ても、ひるみもしねぇ・・・

おっさん、格好良すぎ☆


そしておっさんは腕時計で時間を確認したあと、カメラの後ろから印画紙を取り出す。

さっき撮影したネガが出てきた。

「おぉ~~!!」うなるしかない僕。「こんなの序の口」と言いたげなおっさんは

そのネガをカメラの前方30センチくらいのところに台を置き、

そこに写真を固定して、そのネガをまた撮影する。複写か!

ん??ネガの上に、さらに何か建物のネガをのせて撮ってる!!

モンタージュじゃないっすか!複写&モンタージュの合わせ技!!


そしてまた数を数えながらフタを開け閉めして、待つこと数分後

写真がついに出来上がった。

まだ液体にぬれている印画紙には、レトロなモノクロ写真という風情の1枚。

Taiketu3


おっさんはニヤリと笑いながら僕に写真を渡し

「はい、100円」と一言。

はっ!100円かよ!!!!

この複雑な工程を10分ほどでこなして、さらに印画紙2枚使ってたったの100円!!

もう僕のコールド負けです!!


おっさんに憧れの視線を向け、立ち尽くす僕。

ロナウジーニョを生で見たチビッコって、きっとこんなだろうな・・・

そんな小僧を尻目に、仕事に精を出すおっさんは

次なるカモをみつけるために、声を出して客引き。

「しゃ~し~ん。1分でできるよ~」


世界は広いぜ☆


Taiketu2

2007年1 月 3日 (水) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (7) | トラックバック (0)

12月26日分

12月26日分

~~宴を始めよう~~

26122006


東京のように、看板やネオンで街を彩るようなことも無ければ

パレルモのように、オレンジの街灯で街中を包み込むことも無い。

民家からもれる灯りと、車が道を照らすライト

そして交差点にポツンと、ほとんど意味をなしていない薄暗く灯る街灯。

夜は暗い。だからこそ解かるのだ。


ここにはスポーツ新聞もなければ

一般紙にだってほとんど詳しい情報は載らない。

それを詳しく伝えるニュース番組すらない。

でも、そんな情報はそもそも必要ないのだ。


日が暮れて暗くなったら、スタジアムのある方向を見上げればいい。

そっちの方角が明るく照っていたら

これから、俺たちのひいきが宴を始めるという合図。

早めに夕食を済ませ、その光の方向へ、ただ歩いていけばいいのだ。


今日もあの明るい夜空の下で、宴が始まる☆

2007年1 月 3日 (水) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (0)

12月27日分

~~キューバにまつわる偏見~~

27122006


キューバの街では、トロピカルな音楽がガンガンかかり

昼真っから酒を飲みながら踊り狂う・・・

そんなステレオタイプな光景はあまり見当たらない。

まぁちょっとはいるけど、どの街にもある光景という程度。

シチリアに住んでいたとき、家の目の前のバールのおっちゃんは

オーソレミオだの、そこらへんのイタリアではほとんど聴かれなくなった音楽たちを

4階に住む僕の部屋までもはっきりと聴こえるボリュームでかけ

いつも上機嫌で仕事をしていたんだが

町内ではやはり、ちょっとした奇人で通っていた。

まぁそんなもんだわな(笑)


ただ、今でもキューバの人たちに対して抜けきれない偏見がある。

僕は以前、シチリアで生活を始めてからの数週間

街行く全員が犯罪者に見えた。

そしていま、キューバの街を歩く男子全員が、野球が上手そうに見えて仕方がない。

上背があれば、その身体で楽々打球をスタンドまで持って行きそうだし

背が低ければセカンド、ショートあたりでとてつもないグラブ裁きを見せ

矢のような送球をそうだし

例えひょろひょろの男子でも

その長い腕をしならせて、とんでもなく速い球を投げそうに見える。


偏見なのは解かっている。

もうここに来て1週間。街を歩けばどこでも若い子たちを中心に

おっさんも混じって野球をやっているが

中には明らかに女投げの男子もいたし

絶対前に飛ばねぇだろ!って突っ込みを入れたいスイングをしている人もいた。

きっとキューバ人の中には野球なんてまったく興味なく

生涯でも体育の授業で数回くらい、それも

かったるい思い出でしかない人だっているかもしれない。

解かっているんだけど・・・


ナイター観戦したとき

痩せて、160センチにも満たないような選手が

右打席からライト方向に強い打球を流し打ち

スタンドインさせていた光景を観てしまった僕には

どうしても偏見には思えなくなってしまっている。

あれを見せられたら、幻想はますます膨らむわ。

たのむ、あの打ち方教えてくれ!血か?血から替えなきゃいけないのか???

2007年1 月 3日 (水) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

12月28日分

~~食べるとは、死ぬこととみつけたり~~

28122006


こんなにキューバ料理が美味いとは!!

出てくる料理がいちいち美味い。

日常的にシチリア料理を食べ続けていた僕は

「シチリアは天国に一番近い島だな☆」

なんて呑気に思いつつ、シチリアを謳歌していたものだったんだが

じゃあ、キューバは三途ですか!?ってくらいすごい。


ただ、食の都・東京では流行んないだろうなぁ。

色が、フォトジェニックじゃないというか食欲をそそらない気がする。

茶、紫、赤黒・・・あまり馴染みの無い色ばかりで美味さが伝わり難い。

一見で「食べてみたい」とは思わないだろうなぁ。

でも美味いんだよ!この写真のライス、見た目と味が全然違うんだよ!!

それからバナナを色々と手を加えて、色んな料理に使うんだけど

これがもうっ☆お迎えの船到着ですか!?


じつはキューバに来るまで、事前に勉強などしていなかったので

キューバ料理なんてさっぱりわかんなかったし

期待もしていなかった。

まぁ野球が観れればそれでいいやくらいにしか思っていなかった。

でも今は完全に食の旅へと方向転換しつつあるのが恐い

これ以上太ってどうする!?成人病になるぞ、マジで・・・

2007年1 月 3日 (水) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (5) | トラックバック (0)

12月29日分

~~アナタはいま、監視されている☆~~

29122006


そこまですごいのか!キューバ政府!!!

政府諜報機関とかUFO対策部隊があったりするんだろうか??

いやーとんでもない情報を入手してしまった・・・

僕、捕まる??大丈夫???


あのねキューバに来たんすよ、10日前に。

そんでホテルとまでは言えないけれど

すごく快適な宿に泊まっていて

その宿のおばちゃんがこれまた良い人で

「あなた、スペイン語を話せなくて不自由だろうから」

ってんで、おばちゃんの知り合いでイタリア人のおばさんがいて

その人を僕に紹介してくれたんですわ。

何か困ったことでもあったら、この人に相談しろってことで。


このおばちゃんが凄い人で、イタリアにいたとき

あのバチカンで仕事をしていたらしく

その関係で世界数十カ国での生活を続け

最後にたどり着いたのがキューバだった、というお方。

なんだか着ている服も、必要以上の高貴さを全身から放ちまくり

この土地の人たちとは明らかに違う雰囲気を醸し出している。

まぁ今の僕が頼れる、超最良の人だよな。


とは言っても、大して不自由なことなんてことはそう無いもんで

そのおばちゃんと世間話してたんす、とりとめもない話題で。

そんで、ふと僕が「インターネット事情が大変ですね、キューバは」

なんて口にした途端、おばちゃんは咳を切ったように

「あなた!今まで何回くらいキューバからメール送ったの!?」

と言ってきたんで「先週1回だけだけど、そのとき何人かに送りました」

「あなた!そのとき●ットメール使った?」

「え、えぇ使いましたけど・・・」

「ダメよ!ここはホッ●メールを使うと、キューバ政府に傍受されるのよ!!」


傍受って・・・すげぇ!!!

そんな技術持ってるのか、キューバ政府は!

イタリア人のおばちゃん曰く、キューバから発信されるホット●ールに限り

キューバ政府はその内容をのぞくことができて

メールをチェックしているらしい! ウソつけ(笑)


宿のおばちゃんの甥が、宿にしょっちゅう遊びに来ていて、よく彼と話をする。

彼は現在大学生で、将来はパソコンの設計の仕事に就きたいらしい。

キューバではパソコン1台がとてつもなく高いので

ほぼ、どの家庭にもない。

彼もそんな将来を夢に描きながらも

大学の授業でしかパソコンをいじることができないので

僕が日本から持ってきた、3年落ちのノート型パソコンを見て目の色を輝かせ

さらにスペックを見て驚愕していた。


そんな彼が、ある日ニヤニヤ笑いながらやって来た。手にはCDを持っていた。

そして「おまえのパソコンでこのCDを開け」と言う。

想像通り、エロ画像の登場である。

どの世界でもこれくらいの歳の男子なら、誰でもやっていることだろう。

別にそんなことはどうでもいい。

しかし、そのエロ画像たちの発信先はアメリカからである。

おい、キューバ!

おたくの未来ある若者たちは、よりにもよって大学のパソコンを使って

バカみたいに遅いインターネット回線を使って

アメリカにアクセスして、しこしことエロ画像引っ張り出してるぞ!!

これは傍受できないのか!?キューバ政府、深すぎ!!

ちなみに彼はアメリカの音楽を

ばんばんオンタイムで違法ダウンロードしている上に

とある国の『NARUTO』なるアニメを

やはり違法ネット経由で毎回見続け

僕に「NARUTOは面白いよね!」と歩み寄っていますが、何か??


なんでこんなおばちゃんの与太話にからんでいるかと言うと

じつは僕、その数人に送ったメールの中に

政府に読まれると非常にマズい

というか、こっ恥ずかしいことを書いてしまっている・・・

本当に傍受できるのなら・・・グッドラック、俺☆


そして一番問題なのってこのブログじゃないのか??

そもそも傍受がどうとかよりも、たしかキューバって

キューバの情報を雑誌なんかに載せるとき

どっかにいくらか払わなきゃいけなかったり

大使館に許可もらわなきゃいけないんじゃなかったっけ?

雑誌じゃなくて、ネットなら良いのかな??

他の人だってブログにバンバン載せてるしな。

明らかに払ってないだろ、あの人たち。

まぁそこらへんの偉い人たちが読まないことを祈りましょう☆


とりあえずキューバにいる間、ホットメー●やめてみるか・・・

うーん、そんじゃヤフ●に・・・

しかしホットメールとヤフーの違いってそもそも何??

なんで傍受はホットメール限定なんだろう・・・

とか考えてる時点でおばちゃんの術中にハマってる気がするんだが(笑)


さらにおばちゃんのアドバイスは続く

「いい?まずホットメール以外から送ること。

そしてあなたがインターネットをするホテル

(インターネットは大きなホテルくらいにしかない)

は毎回変えること。同じホテルは使っちゃダメ!

そして日にちは常にバラバラにしなさい。今週の水曜日にやったとしたら

来週は月曜日とか、そうやって曜日を変えるの。いい??

あぁ、ものすごく心配だわ!ホットメールはだめなのよ、ホットメールは!!」

と、親の敵のように言っていた・・・

しかしこんな行動、逆に怪しすぎないか??僕、スパイ???


キューバの街中にあふれる電化製品は、日本で例えたら

20年前とかそんくらい昔のスペックじゃないだろうか?

そしてパソコンなんか、僕がチビッコ時代に金持ちの友達が持っていた

パーソナルコンピューターなる、でっかい機械に極似しています!ピュー太?

ブロック崩しとか、棒みたいな人間の『ベースボール』ができそうで

哀愁ありすぎなんだが。

庶民にはそういうものをばら撒いておきながら

実は、あるところにはとてつもない最新型があったりするのか??

う~ん、実に謎が多い。


そして1つ疑問があるのだが、まぁ100歩譲って

パスタの国から来たババアの言ってることが本当だとして

例えば僕のメールを政府が傍受したとして

そもそも人のメールをのぞくのって、罪なんじゃないの?ここは治外法権??

そもそもババア、あんた一体ナニモノだ(笑)

2007年1 月 3日 (水) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

12月30日分

~~許容範囲を超えて不味いと、笑みが出るんだね~~

30122006


俺はフランスが好き。もうフランスの全てが好きだ。

もしラッキーにも女子に産まれていたなら

今はなき、雑誌『オリーブ』を毎号端から端まで読み漁り

肩幅を整形してでも、あの手の服を着まくるのは当然のこと

大学は仏文科に通って、いい歳になったら“フランス男と結婚する”

という意味不明な人生プランの旗のもと

留学先のパリで色んなことに必死になって生きていたかもしれない(笑)


まぁそんな叶わぬ夢はもうとっくにあきらめたが

「日本で何か起こって、亡命をするならフランスだな」と

憂国過ぎるが故の心構えがあり、未来への準備も怠っていない☆


そして、そんな熱い想いはイタリア時代に爆発した。

仕事が暇なときに

よく仕事仲間と、仕事場沿いの道を歩く観光客を眺めていたのだが

観光でシチリアに訪れる女の子たちが

どこの国から来た子なのかを当てるゲームをいつも2人でやっていて

そこで僕は、かなりの確率でフランス人の女の子かどうかという見極めが出来るという

完全に無駄な能力を備え付けた。


とりあえず、イタリア女かそれ以外かという区別はすぐにつく。

特に「アタシ、服に命懸けてるから☆」みたいな女ほどわかりやすい。

この手のイタリア女は得てして露出狂な上に

アイテムが1ポイントも2ポイントも多い。なんか野暮ったい。

「昼真っから勝負しすぎっすよ」と忠告してあげたくなるのがイタリア。


ところがフランスの女の子は違う。

もちろん旅行に持って来ている服というのを考慮した上でも

ちょっとくたくたになったTシャツの絵柄が

トキメキの1ポイントを放っていたりする。

靴も少し泥をかぶっていたりするが、可愛さが充分に伝わってくる。

なんか肩の力の抜け加減がステキだ。ちょっと日本の女の子もそんな感じがする。

洋服にあまり気を遣っていないような女の子もしかり、なんか違う。

ユニクロなんかで買ったのかもしれないような服を、可愛く着こなせるのは

もう日本かフランスの女の子くらいにしか出来ない芸当だと思う。

そもそもイタリアで無地のTシャツを探すことの方が難しいし。

あ、僕はフランス人を通して望郷の想いをつのらせていたのかもしれない☆


こんなことをぐだぐだと書いていて、何が言いたいのかというと

キューバのケーキは不味いということだ。

想像を絶して不味い!

写真では味が伝わらないのが本当に残念!!!

ここに来てから3度食べたのだが、3度目が酷かった。

いや、1,2度目に比べたら美味いほうだった。

いや、3度とも「久々に不味いものを口にしたぜ!」という感想に変わりはなく

順番がどうとかの範疇にない・・・


ところが、3度目のケーキを食べていたキューバ人は口々に

「このケーキは美味しいわね、どこで買ってきたの?」

などとケーキを褒める言葉を口にする。

年ごろの女の子2人なんかは

「もう夜だから我慢したいけど、我慢できないのー☆」

と言わんばかりに、2つ目を2人で食べあっている。

しかも2人とも、これ以上無いような至福の笑顔だ。

『こいつらホンキか・・・これ、罰ゲームのケーキとかじゃねーだろうな??

 何より、この白いクリームみたいなのは何だ??不味すぎる・・・』

そう僕は心の中でつぶやいても、もちろん口には出さない。

この場にはキューバ人たちの中に混じって、外国人の僕が1人

「ヤギ、このケーキ美味しい??」

と聞かれることはもう既に計算に入れてあるので

僕は満面の笑みを作りながら食べている。

「うん、すごく美味しいよ!」と答えるための準備はもう既にできている。

何より最初に覚えたスペイン語。これが僕の武士道☆


なんとか、謎の甘い塊を全て口に押し込め

おもむろに、それが梱包してあった箱をのぞいてみた

梱包してあった箱には“フランスのケーキ”と書いてあった。

同じようにその箱を見たもう1人が

「う~ん、フランスのケーキだから美味しいのね☆」

「あ、フランスのケーキなのか!あのお店のだろ、ほらあのホテルの・・・」

そんな話題でみんな盛り上がっている。

“キューバ人の脳裏=フランスのケーキは美味い”なのか。

まぁ解かる気もするけど・・・


しかし1,2度目のケーキには“フランスの”という注意書きというか

うたい文句は無かった。それと3度目との違いがさっぱりわからん・・・

ど真ん中の赤いさくらんぼのニセモノみたいなヤツがあるかどうかとか

そこらへんのことなのか??

この違いが解からない僕の舌は味覚音痴なのか??う~ん、ちょっと屈辱・・・


もう、ぜひフランス人に食べてもらいたい!

シチリアで僕が経験した

中華レストランのくせにタイ人が経営し、厨房も全員タイ人という店で

満を持して出された『寿司セット』に

稲荷寿司らしきモノが混入していて

その謎の物体を食わされたときのトホホ感を

ここに来たフランスの人たちも感じたりするのか??


いや、僕の愛するフランスだもの

きっとエスプリのばっちり利いた一言で

キューバの人たちを暖かく包み込むに違いない☆ホントか??(笑)

これを許容できる男気見せられたら、今すぐ大使館に駆け込むわ。

僕をフランス人にしてくれ☆

2007年1 月 3日 (水) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (0)

12月31日分

~~狂いっぷりが違うぜ☆~~

31122006


12月31日、日本なら大晦日。

ところが今日もキューバの野球狂は野球をする。

ごく日常的な1日に過ぎない、とでも言いたげだ。


キューバでは大掃除とかしないのか!?

年末の買出しとか、新巻鮭を買ったりとかしないのか!?

紅白はやらないのか!?男祭りはここにはないのか!?

というか、家で邪魔者扱いされて、ここに来ている気もする・・・


そんな僕も、2006年最後の日は

彼らと一緒に野球やってました☆

2007年1 月 3日 (水) カテゴリー: その他 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

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