サンティアゴで、サンタクララの女子ソフトボールチームと別れる。
“知り合い”ともここでお別れだ。
そして“知り合い”は「サンティアゴのオレの友達を紹介するから
何かあったらそいつに助けてもらえ」
と言って、僕に人を紹介した
サンティアゴ デ クーバの女子ソフトボールの監督。
おもいっきり“知り合い”の同業者。
サンティアゴに着くなり、すぐにその人を紹介され、挨拶した。
彼も10年ほど前にイタリアに住んだことがあるそうなのだが
「問題な~い、問題な~い」「平穏な~、平穏な~」
というイタリア語のみを覚えていて
この2つの単語を連呼して、僕との会話を成立させようとする。
「サンティアーゴ、問題な~い、問題な~い。
街、人、平穏な~、平穏な~」
完全に胡散臭い。
しかも一緒に道を歩いていると
前からやって来る見知らぬ女性に必ず声をかける。
最初はすごく怪訝な顔をしていた女性たちが
彼の話術によって、ものの2,3分で笑顔になり
「ありがとう、またね☆」と言って去っていく。
ものすげえテクニシャンだ(笑)
ところがこの人、実はすごい人で
1978年、彼が17歳のときからキューバ代表の野球選手で
その当時、野球の世界大会があったそうなのだが
キューバが何度も優勝していて、それのメンバーな上に
MVPなんかももらったりしている。
そして20代後半からはソフトボールに転向。
これもやはり代表選手に選ばれ
やはり世界大会で優勝やMVPに何度も選ばれている。
メダルやトロフィーが、家のいたるところに置いてあって
その一つ一つがものすごいものなのだが
壁に適当にぶら下げていたりして、無造作なところが
なんとなく彼らしい気がした。
1週間、サンティアゴにいる。
コメント